世にも奇妙な物語の「美人税」が面白かったです。
主演は佐々木希で、演じるのは美人OLの「貴島愛子」。
口うるさい上司をも、その美貌で黙らせてしまうほどの美人。
美人には税金がかかる法律が成立
しかし、ある日「美人税」が法律で定められてしまう。
総理大臣「我が国の財政が逼迫している今、新たな税金の導入は避けられません」
反対者代表「これはあきらかな女性差別ですよ?総理は女性をバカにしてるんですか!?」
総理大臣「とにかく美人における経済的特権に目をつむるわけには、いきません!」
総理大臣「我が国の財政を立て直すためには、美人税の導入しかないのです!」
カメラで美人判定
「Bijin Scan System」というコンピューターカメラで、女性の顔を写し美人かどうか判断され、税率まで決められてしまうという。
あるレストランに入って食事をした後、会計時に、その「Bijin Scan System」で、料金を決められる。
愛子以外は、支払いが1000円なのに対し、美人税率が20%の愛子は1200円を支払うことに。
さらに、会社でも給与から美人税を引かれてしまう。
美人税反対!
そこで、愛子は美人税反対のデモに参加する。
愛子「いったいどういうことですか?」
役人「私に言われましてもねー、何せ上が決めたことですから」
愛子「美人税なんてこんなの差別です!」
役人「人聞きの悪い、区別と言ってください!」
役人「それにあなたさっきから、不公平だとか言っていますが、本当にそうですか?」
役人「その容姿に生まれたおかげで、今まで得をしたことが何度もあったんじゃないですか?」
愛子「(そういえばー、子供の頃失敗をしても大人たちはなぜだか、私にだけは優しかった)」
愛子「(大学の時もおごってもらったり、そして今だって)」
愛子「でも、それとこれとは・・・」
役人「容姿に優れた女性が、社会的に利益を得ているのは明らかです」
役人「美人税とはそういった不公平を是正するための税金でして」
役人「あの、こう考えてみてはいかがでしょう?あなたの持つ美しさは、国が定めた基準によって公に認められたと」
役人「あの、ここだけの話、ここに並んでいる美人の中でも20%の美人税を払っているのはあなただけなんです!」
役人「つまりあなたは、国が認めたワンランク上の美人ということなんですよ」
愛子「国が認めたワンランク上の美人?私が?」
さらに美人になりたい
自分に自信が持てるようになった愛子。
しかし、美人税が20%の自分よりさらに上の25%の田島麗子が現れて、自分もさらに美人になってやると意気込む愛子。
美人に磨きをかけて「30%」というさらに高い美人税を払うことによって、自身の価値を高められて喜ぶ。
しかし、美人になればなるほど、高い税金を取られて貧乏になってしまう。
そんな中、ショッキングな話が飛び込んでくる、美人税25%だった田島麗子が婚約者に捨てられ、不美人に整形したのだった。
仕事も失う
会社負担分の年金にも、美人税がかかるというので、愛子は会社の早期退職を勧められてしまう。
相続美人税
愛子が亡くなった親の相続をする時に、相続美人税を引かれて受け取る金額はマイナスになり、むしろお金を払わないといけなくなってしまう。
不美人になるグッズ
美人だと、高い税金を払い、貧乏になってしまうので、
「豚の鼻」や「極太の眉」などのグッズを敢えて付けることで、美人審査カメラを騙し、税金から逃れるという方法も現れる。
愛子の元にイケメンが現れ、相続美人税を免れるために、彼からそのグッズを勧められる。
そして不美人を演じ、税金を免除され、イケメンとも良い仲になる。
美人税法違反
ある日、愛子の家に警察が訪ねて来て、「美人税法違反」で逮捕すると言われる。
警察「あなた、不美人を装って、不法に多額の美人税を免れたでしょ?」
先ほどのイケメンは、相続金を狙った結婚詐欺師で、騙されていたのだ。
本当の美しさは外見じゃない
刑務所の中で、大事なのは見た目じゃなく、心の美人だということを悟る愛子。
シャバに出た愛子は、世の中の美人の基準が変わっていることに驚愕する。
愛子は、自分がレジで税金をとられない存在になっているのを知って、
「自分のことを美人と言ってー」っと叫び、まだ外見の美しさにとらわれているのでした。
感想
美人の基準がどこにあるかというのが問題ですね。
人によっても好みが違うでしょうし、この場合は多数決で決まるような感じでしょうか。
美人税という高い税金を納めて、自分の価値を高めるているのが、
スマホのゲームガチャで高い課金を出して、アバターを育てているのと同じように見えました。
たった数年で、美人の価値観が変わることって、ないと思いますね。