見た目はかわいいけど実は凶悪生物!?ボタンウキクサの違法栽培で全国初の逮捕者か

ボタンウキクサで初の逮捕者

生態系に影響を及ぼすおそれがある外来生物の「ボタンウキクサ」を国の許可を受けずに栽培したとして、静岡県の会社員が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは静岡県富士宮市の会社員平田倫啓容疑者(39)で、警視庁の調べによりますと、去年11月、国の許可を受けずに「ボタンウキクサ」11株を販売目的で栽培したとして、特定外来生物被害防止法違反の疑いが持たれています。

これは全国初だと見られている。

↓容疑者の家の庭に置かれた大量の水槽。

中にはびっしりボタンウキクサのような水草が入っていてこの中で栽培していたのかもしれません。

ボタンウキクサ

ボタンウキクサは、観賞魚ブームで全国に広がった経緯がある。

しかし、2006年に環境省が「特定外来生物」に指定し、「栽培」「所持」「販売」を禁止した。

・ボタンウキクサ、英語では「ウォーターレタス」。
アフリカ原産
・異名は「緑の侵略者」。
・1920年代、観賞用として輸入された。
・2006年までは、普通にホームセンターなどで販売されていた。

大阪淀川での繁殖

とてつもない繁殖力で、2006年には、大阪の淀川も数週間で埋め尽くされそうになっていた。
除去には2000万円かかったといわれている。

驚異の繁殖力

・夏場の1か月で300倍になる。
・水温が15℃以上ないと衰弱する。
・温かい工業排水の中でも生き残れる。
・ボタンウキクサを浮かべていた水槽の水をそのまま下水に流すと、辿り着いた先で繁殖することがある。
・オスメスに関わらず、「」でも「くき」でも繁殖する。

博物館の方の話

人が死んでしまうとか、シビアなものではないんですけど、在来の日本のもともとの生物層を崩壊させてしまうということでは、それはかなり深刻です。
ボタンウキクサを栽培するということは、決してやらないでほしいというのは明らかです。

初夏から夏にかけて爆発的に繁殖し、あっという間に川を埋め尽くす。
川や湖の表面を覆い尽くし、水質を悪化させるなどして、生態系を壊していく。

法律違反の罰則

特定外来生物 法律違反 では、

3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金
に問われる。