テレビで、色々な俗語の語源、業界の隠語を紹介していました。
俗語の語源
【べっぴん】
うなぎ 丸よ(愛知・豊橋市)
明治初期に出した「頗(すこぶる)別品」という看板が話題となり、「別品」という言葉が大流行!
のちに「別品」から「別嬪」に変化、「美人」という意味だけが残った。
【シカト】
花札で、10点を表す「鹿に紅葉」
札に描かれている鹿をよく見ると、横向き。
呼びかけを無視しているように見える。
無視すること=「鹿十(しかと)」
【ため口】
サイコロで同じ目が揃うことをゾロ目という。
これを「同目(どうめ)」→「とうめ」→「ため」。
ため口 = 対等な口のきき方
【デカ(刑事)】
明治時代の刑事の制服を角袖と呼ばれていた。
角袖(カクソデ) → 「クソデカ」 →「デカ」
【へなちょこ】
日本酒を飲むおちょこはかつて、粘土で作られた物が多かった。
粘土は「へなつち」と呼ばれ、お酒を吸い込んでしまう出来の悪い不良品が多かった。
明治時代 東京・新橋の花柳界で、
「へなつちのおちょこ」は「未熟者」を指す隠語として使われるようになった。
【目が点】
目が点の語源は、さだまさしと、そのスタッフ。
漫画「嗚呼!!花の応援団」の驚いて目が点々と描いてある絵から、目が点になるという言葉を使って笑わせていた。
- 作者: どおくまん
- 出版社/メーカー: 双葉社
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1998年、広辞苑に「目が点」が収録される。
【ドンビキ】
ドンビキ = まったく笑えない、しらける
テレビ業界で、カメラを引けるだけ引いて撮ることを「ドンビキ」という。
これを松本人志がしらけるという意味で使い始め、流行したという。
【バツイチ】
バツイチの語源は、明石家さんま。
1992年大竹しのぶとの離婚会見で、明石家さんまが額にバツ印を描いたことから言われるようになった。
【ツーショット】
ツーショットの語源は、とんねるず。
ツーショット = もとは映画業界用語で画面に2人が映ること。
とんねるずが「ねるとん紅鯨団」(1987年〜1994年)で、男女2人きりになることを「ツーショット」と呼んだ。
業界の隠語
【タクシー業界の隠語】
・工事中 = 警察の取り締まり
・本工事中 = 実際の道路工事
・ネギ = 乗客からのクレーム
→京都の九条(苦情)ネギにかけた
・ワカメ = 泥酔客
→ゆらゆら動く様、他に回送車(海草)という意味もある
・新婚さん、ゴミ = ワンメーターの客
・大きな忘れ物 = 大事件を起こした犯人
→見つけたら通報せよという隠語
例:梅田で大きなお忘れ物です。持ち主は黒のジャンパーで20代。
【航空業界】
・島流し = 地上勤務になった客室乗務員
・G&B = おじいちゃんとおばあちゃんの頭文字
【銀行業界】
・日本茶お願いします = 迷惑な客が来たので助けて下さい
→日本茶を飲ませて落ち着かせるということから来ている
・専用車 = 上司の愛人になっている銀行員
【証券業界】
・みかか = NTTドコモ
→パソコンのキーボードで、Nは「み」、Tは「か」からきている
・マツタケ = 松竹
・ポルノ = 日活
【百貨店業界】
・さんし = 3☓ 4= 昼食
→お客さんの前で言うのは失礼なので生まれた言葉
・ごはち = 5 ☓ 8 = 40 =しじゅう来てくれる客 = 常連客
・川中さん = かわなか → かわない → 買わない客 → 万引き
【スシ職人業界】
・兄貴 = 古い
・弟 = 新しい
→ネタの鮮度を表す
・山 = ネタ切れ
→山には魚介類が存在しないことからきている
【美容院】
・クローバー = 手間のかかる客