今回のテーマは「防犯」。
「泥棒から家を守りたければ軒下で釣りをしろ!」
いったいどういうことなのか?
泥棒の被害が日本一多いのは大阪
大阪府の窃盗被害は日本一
(平成27年)空き巣 2876件
1日平均 8件の被害
プロとセミプロ
泥棒にはプロとセミプロがいるらしいです。
■プロの泥棒
・泥棒稼業だけで生計を立てている。
・トップクラスの泥棒の生涯収入は数億円。
・40〜50代。
■セミプロの泥棒
・駆け出しの泥棒。アルバイトなど一応働いている。
・仕事の合間に空き巣を働く。
・20代で手口が雑。
セミプロは捕まりやすいですが、「捕まる」というのがプロへの第一歩だという。
刑務所に入って泥棒のテクニックが磨かれる。
セミプロが刑務所に集まってしまい情報共有されることもあり、泥棒の専門学校みたいになってしまう。
セミプロが出所した後、再び捕まることもあり、今度はプロの泥棒が集まる刑務所へ行き、さらにテクニックを磨き「プロの泥棒」となってしまうこともある。
どうやって忍びこむ家を決めているのか?
プロの泥棒は、泥棒に入る家の情報を収集する能力が高い。
街に出てから情報を探すのではなくて、留守である情報を事前に入手して、安全を期してから泥棒に入る。
情報収集の手口は?
情報通「SNSで『今どこどこにいます』ということを言えば、家に居ないわけですよね」
これは、空き家ですよと言っているようなもの。
しかし、SNSでの情報収集は初歩の手口。
真の泥棒は以外な所から、留守の情報を収集する。
情報通「常にインターネット空間に限らず、現実でも聞き耳を立てている」
飲み屋で情報収集
情報通「飲み屋に行っている時とかに、『家族でハワイ行く予定があるんだよ』なんてことを言っているのを隣で飲んでて、そのまま家につけて』
自宅まで尾行し、住所を特定できたら、あとは旅行に行くのを待つだけ、確実に数日帰ってこないというこの上ない情報。
情報通「とにかく、新聞にも何でもネタというのはいっぱいある」
新聞の訃報欄で情報収集
情報通「例えば、『訃報欄』。訃報欄に出るのは、お金持ってる方が出ることが多いですし」
訃報欄にお葬式の日程が載っていれば、その間家は確実に留守。しかも、新聞に載るくらいなので、かなりのお金持ちであることが推測できる。
確実に人がいないという情報をいかにして手に入れるかが、プロの腕の見せ所のようです。
空き巣名簿で情報収集
情報通「あとは、最近は『名簿』」
情報通「入りやすいマンションというのがあって、『カメラがついていないマンションはどこにあるのか』とか、『1回入られたことがある』とか。」
この名簿は通称「空き巣名簿」と呼ばれ、過去に泥棒に入られた家がリストアップされているんだとか。
住所、氏名だけでなく、侵入の手口なども事細かく記載されているといいます。
1度泥棒に入られた家はガードがゆるい家として、時間をおけば、2度目も成功するというのが泥棒界の定説らしく、こういった名簿が、泥棒と名簿屋の間で取引されているのです。
情報通「(値段は)ピンキリで、1件500円が1000件単位で売られているイメージがありますね。」
情報通「それを元に下見をしてより狙いをつけていく。」
中でも最も高値で取引されるのは、高級住宅地ばかりをまとめた名簿。
一冊100万円単位の金額で取引されることもあるそうです。
泥棒が侵入をあきらめる時間
・犯行に2分かかると、3割があきらめる。
・犯行に5分かかると、7割があきらめる。
警備会社のセキュリティで油断しない!
泥棒はあえて、警備会社と契約している家を狙うことがある。
警備会社の防犯システムは最強。しかし、センサーを解除してしまっている家がある。
例えば夜中にコンビニ行くくらいの時に、音がなるのは嫌なので、防犯システムを切っておこうとなり、そこを泥棒につかれることもある。
どうやって家に侵入してくるのか?
・高い塀
一軒家の場合、塀が高ければ入りにくいのではと思われますが、プロの泥棒は塀をよじ登ったりしません。
訪問販売員を装って、スーツ姿などを着用して下見、そして堂々と門から家の中に入るのです。
そうすれば、例え、入っていく瞬間を見られたとしても、セールスか何かだと思われるだけで、泥棒だとは誰も疑わないのです。
いとも簡単に侵入した後は、逆に高い塀が身を隠してくれます。
いくら塀を高くしても、全く防犯にはならないのです。
・二階のベランダ
外出時、1階の戸締まりをする人は多いのですが、2階の戸締まりはおろそかになりがちなんだとか。
泥棒にとって、このような雨どいは、ハシゴがかかっているようなもの。
・マンションのベランダ
マンションのベランダも鍵をしない住人が多い。
泥棒はその隙を狙い、屋上からベランダへ下りたり、ベランダづたいに隣の家から侵入する場合もあるそうです。
簡単な防犯方法
「防犯ブザー」と「釣り糸」を使って簡単なトラップを作ることができるそうです。
事情通「泥棒は家の敷地に入ると、一番家の中に侵入しやすい場所を探します」
泥棒が玄関から侵入するケースはわずか10%。
ほとんどが、家の裏手に回りこみ、窓やベランダから侵入すると言われている。
その際、泥棒はいったん家の周りを下見するのですが、
その時に通る隙間、住人がまず通ることがないこの場所に、先ほどの釣り糸と防犯ブザーのトラップを仕掛け、泥棒への罠を作るのです。
音を出す防犯装置の方が、近所の目を引くため泥棒は嫌うのだとか。
もしも、泥棒がこの仕掛けに気づいたとしても、これがあるということは、防犯に気を使っているということを知らせることになり、
警戒した泥棒に侵入を断念させるという効果もあるのだそう。
このセンサーを家の裏に繋がる2箇所に設置すると、泥棒の侵入対策にとても有効。
また、マンションの場合は、ベランダの手すりの下に釣り糸センサーを設置しておけば、柵を越えて入ってくる泥棒にも対処できる。
結論
「泥棒から家を守りたければ、軒下に釣り糸センサーを仕掛けろ!」