人間は、「能動汗腺」という穴から汗をかいて、体内の熱を放出し、体温調節をする。
しかし、2歳半までにエアコンで涼しい生活をしていると、汗腺が少なくなって、汗のかけない体質になるおそれがある。
汗を出す能動汗腺の大部分が2歳半までに形成される。
2歳半までに汗腺が少ないままだと、成長してからも熱中症になりやすい恐れがある。
日本人の能動汗腺
日本人の能動汗腺の数は、
平均的な数は、約230万個。
2歳半まで汗をかかない生活をしていると、約150万個 と少なくなってしまう。
検証
10人の女子大学生で調査。
エアコン普及率が80パーセントを超えた頃に生まれた世代が熱中症になりやすい体質かどうか調べてみる。
調査方法は、43度のお湯に手をつけ、腕に汗をかかせます。
汗をかくと腕に塗った薬が反応し、能動汗腺が黒い点となって浮かび上がります。
ちなみに、平均的な能動汗腺の持ち主はこんな感じ。
しかし、検証の結果は、黒い点は平均以下、中には全く汗が出ない人もいました。
汗をかくための能動汗腺がほとんど見当たらない。
結果は10人全員が熱中症になりやすい体質だということがわかりました。
さらに、深刻な結果が、手が赤くなっています。実はこれも危険信号。
赤くなるだけの人は、熱が体内にこもりやすい人。
つまり熱中症になりやすい人といえます。
対処法は?
暑い夏をエアコンなしで過ごした結果、熱中症になってしまっては、本末転倒。
ではどうしたらよいのか?
小さい子どもにとっては、しっとり汗をかける環境が理想的だという。
冷房の温度は26度〜27度、窓を開け外気を混ぜるのが効果的。
(※35度以上の猛暑日はこの設定温度は行わない方がいいです、しっかり室内を冷やしましょう)
大人でも日常的な発汗が体質改善には効果的。
感想
検証では、男性はおらず、女性だけだったので、その差もあるのではないかと思います。女性は男性に比べると汗をかきずらいのかもしれないですし。
あと、うちの息子はエアコンのきいた部屋で育ちましたが、自分もすごく汗をかく体質なためか、息子もすごく汗をかく体質です。
なので、遺伝的なものもあると思いますね。
2016/07/17 追記
汗腺の数は、小さい頃に温かい地域で育ったかどうかということもあるようです。
赤道に近い国フィリピンでは多く、赤道から離れているロシアでは少ないというようになっています。