【大阪市】情報公開請求をし過ぎたクレーマーに市が勝訴

この話は、ちょっと珍しいニュースです。

大阪市が50代男性(大阪府下に住んでいる人)を訴えて、市側が勝って賠償命令が確定したということです。

これはあまり例がないことです。

クレーマーはどのように情報公開請求をしたのか?

2012年3月〜12月の間に53件の情報公開請求をした。
→1日に複数回したこともあった。

情報公開請求とは?
市がやっていることについて、こういう資料をみたいので、情報公開してくださいという請求をすること。
 
例:この議員さんのいついつの出張についてなど。

これは知る権利として、正当な権利です。

しかし、その請求の仕方が、

「〜に関する全文書」「〜が分かる全文書」といった漠然とした内容のものが多く、選別などに相当の時間がかかった。
 
例:住吉区役所の職員の略歴についての全文書の公開をしてください。

公開を請求されると、役人はそれに答えないといけない。

その時、具体的に公開してはいけない、例えば住所であるとか、黒塗りにしたりするので、そこに作業時間を取られてしまう。

この行為が非常に市政に負担をかけたということです。

役所の人の経歴情報も請求

男性が「対応のしかたが悪い」と感じた職員に関しては、その職員の経歴がわかる書類の情報公開請求をしたうえで、本人に対して、

・略歴聞いたわ。もうだいたい分かったから。あんたの人間性が
・高卒出の人は大きな間違いをするから、おれ、かちっとくんねや
・高卒女のな、浅知恵や言うねや

などと言ったという。

さらに、「バカ」「能力がないなら辞めてしまえ」などといった暴言を吐き、対応に1時間以上要することもザラだったという。

裁判の結果

他にも、区役所に、95回、合わせて23時間にわたり電話をかけていた男性。

大阪市は区役所の業務に支障をきたしたとして、この男性に対し、約190万円の損害賠償などを求めておととし提訴していました。

男性側は、「職員が超過勤務手当て欲しさにダラダラと作業した」として請求の棄却を求めていましたが、

大阪地裁は「男性は得られた情報をもと職員を侮蔑するなどしており、正当な権利行使の限度を超えていて業務に及ぼす支障は著しい」とし、

男性に対し、80万円の賠償を命じました。

感想

議員さんに対して情報公開の請求をするという話は、よく聞きますが、役所の人の情報公開の請求もできるのですね。
これは知りませんでした。
公務員の場合、大卒か高卒かがわかるぐらいの簡易な自分の経歴書みたいなものを一般市民に公開しないといけないのですかね。

情報公開請求は、ほどほどにしておきましょう。