静岡県 伊豆の国市にある、慈広会記念病院の前に、葬祭会館を建てる計画が持ち上がり、問題になっているようです。
葬儀会館の建設業者 VS 近隣住民&病院関係者
↑このような対立の図式になっています。
2年前(2014年)に葬祭会館の建設計画が持ち上がったが、その後、大きな動きがないまま建設計画が立ち消えたかと思われた矢先、今年(2016年)6月、突如、建設に関する通知がありました。
葬儀会館の建設計画
建設予定の葬祭会館
・生コンクリート工場の跡地に建設予定
・約6600平方メートル(サッカー場1面分)の広さ
建設業者の言い分
・葬祭会館の敷地周りを生垣で覆い、建物は奥に配置し、外からは見えないようにする対策をする。
・線香などのにおいが住宅地にいかないように、換気扇の向きを調節する。
建物の性格上、多分に反対する声は上がるものと考えているが、できるかぎりの住民の理解を得て計画を進めていきたいと考えている。
近隣住民、病院関係者のコメント
・反対します。この建設計画に根こそぎ反対です。
・病を抱え、老いに苦しむそんな患者様が大変多い病院です。懸命に生きようとする患者の目の前に葬祭場を突きつけるとは一体どういうことですか。その残酷なことを平気でやろうとしているんですよ。
病院の窓から見えてはいけないものが見える
病室の窓から
病院の患者さんの目に触れて困るものといえば、霊柩車です。
病院と葬祭会館は道を挟んで隣にあるので、病院の窓からは、葬祭会館への霊柩車の出入りが見えてしまう。
食堂の窓から
病院の3階にある食堂からも建設予定地が見える。仮に入り口の所に高い塀を建てたとしても、3階からだと全て見渡せてしまう。
葬祭会館を目にしながらの食事となってしまう。
法律的には問題ない?
墓地や火葬場などの場合は、「墓地、埋葬等に関する法律」により規制がある。
例えば、「住宅地、学校、病院から220m離れていなければいけない」「遺体を運ぶ際は、住宅街や繁華街を通らないこと」など。
しかし、葬儀場の場合は、「建築基準法」にのっとり行政の許可を取れば建設可能である。
伊豆の国市役所のコメント
建設の申請があった場合、許可を出す側の市のコメント
事業主からまだ詳細な事業計画が届いていないので、行政としては静観するしかありません。