長野五輪元選手村
長野オリンピックの選手村であった場所が、今では、「今井ニュータウン」という名称で、市営住宅などとして今でも使われている。
市営住宅の入居率は96%とほぼ空き家はない状態。人気が高いのが伺えます。
しかし、ここでは今、「ムクドリ」による問題が起きています。
ムクドリによる被害
蜂の大群のように飛び回っているのは、なんと「ムクドリ」。
この住宅街では、大量のムクドリの鳴き声による被害が出ている。
住宅近くの木の中を体温を検知するサーモカメラで見てみると、たくさんのムクドリがいることがわかります。
その鳴き声の騒音レベルは「80デシベル」。これは、会話のしにくい「地下鉄の構内」とほぼ同じ数値です。
夕方の午後5時頃一気に押し寄せてきて、木にとまって一晩中鳴き、朝の午前4時頃でも鳴き声は聞こえていて、午前5時頃になると一斉に飛び立っていました。
そして、地面にはたくさんのふん。
住民のコメント
・うるさくて寝れない
・フンが頭の上に落ちてくる
元々は長野市の中心部にいた?
以前、今井ニュータウンから5km離れた長野市の中心部で、ムクドリの騒音とフン害が問題視されてきました。
そこで、爆竹を鳴らしたりして、ムクドリを追い払う作業を毎年行ってきました。
市の中心部で追い払われたムクドリたちが、次に選んだのがこの「今井ニュータウン」だったとみられる。
なかなか対策が進まない理由
「木の剪定」などの対策が有効だと言いますが、市が管理する「市営住宅」、国が管理する「公務員住宅」、民間の「分譲住宅」があるため、管理体制が複雑で、剪定作業の足並みが揃わないというのです。
木の剪定とは?
樹木の枝を切り、形を整えたり、風通しを良くする事。