風が吹くと余計に体感温度が下がるという話をよく聞きます。
しかし、この体感温度、風が吹けば同じように下がるのではなくて、
例えば、秒速5メートルの風が吹いている場合、「ウィンドチル」という指数を用いると以下のような計算になる。
ウィンドチルとは?
皮膚が空気に触れることによって失われる体表の熱を算定して得る値。風冷指数,風冷温度,風速冷却相当温度ともいい,おもに北アメリカ大陸地域で凍傷予防のために用いられる。
20度、15度・・・という気温の中で、同じ5メートルの風が吹いた場合、どれくらい体感温度が低下するかを表したもの。
20度の時に、0.55度下がるということは、風が吹いてもあまり変わらないですよ、ということ。
ところが、
温度が下がっていくと、同じ風速でも下がり方が大きくなってくる。
温度が下がっている時に、風も強いと余計に体がこたえるということ。
例えば、以下のグラフは、ある日の東京の「気温」と「体感温度」を表しています。
オレンジ色が気温、青色が体感温度です。
さきほどの説明通り、気温が下がっているときに風が強いと、体感温度の下がり方が大きくなっています。