買ったらすぐに使わないといけないという「豆腐」。
気づいたら賞味期限が切れているということがよくあります。
この豆腐の基準の見直しが進んでいます。
これまで豆腐を発売する際は、食品衛生法で、10℃以下での冷蔵を義務付けられてきましたが、世界的に見ればこれは時代遅れだったといいます。
↓イギリス、ロンドン市内のスーパーでは、缶詰めが置いてあるコーナーの横に、豆腐が常温で売られています。
イギリスで売られているこの豆腐の賞味期限は1年。味も日本のものと変わらないと人気ですが、それもそのはず日本のメーカーが作り輸出しているものです。
豆腐を販売している「さとの雪食品」の話では、
かつてはあまり日持ちのしない豆腐が多かったので、要冷蔵でしっかり冷やして運ばないとすぐに腐ってしまっていた。
↓こちらの豆腐の商品は、紙パックで中にアルミが入っている。
それで、外の空気や光を遮断する効果がある。保存料を使わなくても日持ちさせることができる。
大阪のあるスーパーでは、この新しいタイプの豆腐が売られていましたが、国の基準を守るため、他の豆腐と同じで、常温保存が可能な豆腐も冷蔵ケースで販売されていました。
業界団体が基準を見直すことを要請したことから、国は新しいタイプの豆腐について安全性を検査、「殺菌などを行えば常温保存でも問題ない」ことがわかったとして、先月(2016年11月)、基準を見直す方針を決定しました。
長期間の常温保存が可能になれば、貴重なタンパク源として、災害時の非常食として使うことも可能になります。
今後、食品安全委員会の評価などを経て、早ければ1,2年後には豆腐が常温のままスーパーにならぶかもしれません。