私たちが使用するエレベーターでは、どのような安全対策がなされているのかを紹介していました。
カゴを吊るワイヤーロープ
エレベーターのカゴを吊るワイヤーロープ。
人が乗るカゴの部分と、昇り降りの補助するオモリとを繋いでいるこのワイヤーロープが切れたら大問題です。しかし、ご安心を。1本でも耐えられるものが2本以上ついています。
サイドのレール
先ほどのワイヤーロープでカゴを吊っているだけだと、カゴが揺れてしまいます。
なので、カゴの両側にはレールがついています。さらにここに油をさして振動をなくしています。
リミットスイッチ
エレベーターには、「リミットスイッチ」という安全装置がついています。
誤作動で、エレベーターが上に上がり過ぎてしまい、天井に当たるのを防ぐ装置です。
上がりすぎてしまった場合、リミットスイッチがカゴを検知し緊急停止させます。
天井からの脱出
よく映画などで、エレベーターが止まってしまった時に、天井から脱出するというようなシーンを見ます。
しかし、天井にあるのは「救出口」なので、上からしか開かないのです。
↓こちらが上から見た救出口。
↓ネジで固定されています。
これを開けると、蛍光灯などの照明が出てきました。
これらも外すと、やっと中が見えました。
落下を防ぐ
↓こちらは、一番上にあるエレベーターの滑車装置。
↓そして、その横には、落下事故を防いでくれる装置があります。
ロープがついていて、こちらも小さい滑車になっています。
この小さい滑車がカゴの速度を計測していて、万がいちワイヤーロープが切れたりして、通常以上の速度を感知すると緊急停止させます。
地震で揺れても大丈夫
滑車のそばにあるこちらの赤い装置。
この装置は、地震などが起きて、揺れを感知した場合、エレベーターを最寄り階に停止させて扉を開けます。
落ちても大丈夫?
一番下には「ピット」と呼ばれる空間があります。
その中には、万がいちカゴが落下した時のために、緩衝材となるスプリングが設置されています。
このピットの深さは、建物の階数やエレベーターの速度によって変わります。
感想
エレベーターに乗った時に、ワイヤーロープが切れて落ちたらどうしよう?なんてことをいつも考えてしまうのですが、これだけのセーフティ機能があるので、最悪の事態は避けられそうですね。