中央大学 理工学部 山田泰之 先生が作った ハイヒールが話題です。
山田 先生「弾力性のある板状のバネが衝撃を吸収しスニーカーのような感覚で歩ける」
このハイヒールは、パリコレクション2016ー17秋冬 でのデビューによっても注目を集めています。
ロボット工学者がなぜ女性のハイヒール開発を始めたのでしょうか?
その理由は、奥さんの「ハイヒールが痛い」という一言から。疲れないハイヒールを開発し始めたのだといいます。
山田 先生「いろんなハイヒールを買ってきて履いてみて、どこが悪いか自分で体験してみた」
山田先生は自らピンヒールを履いて自宅の周辺を歩き回り問題点を探りました。
【Q.恥ずかしくなかったですか?】
山田 先生「意外と誰も足元を見てないので、別に誰にも声をかけられなかったです、声をかけづらかったのかもしれないけど」
さらに様々なハイヒールを解体して、構造・材質を分析も研究しました。
そして、研究した結果、ハイヒールを履いて痛くなる原因は、「靴底から突き上げる衝撃」だとわかったのです。
衝撃を軽減するため、「ゴムボール」や「スポンジ」、「らせん状のバネ」をヒールとして使用することを検討しましたが・・・、
山田 先生「何とかして横から見たときに足がきれいに見えて、「可憐」な感じのシルエットを残しながら「機能」も出せる方法としていろいろなバネを取り付けて試した。
そこでたどり着いたのが「ステンレス製の板バネ」。
約1年の開発期間を経て、完成したヒール高8.5cmの疲れないハイヒール。
山田 先生「できた時は、奥さんに履いてもらって『快適だ』という言葉をもらってうれしかったですね」
【Q.奥さまは使っていますか?】
山田 先生「たまに履いてますね」
現在、このハイヒールは大手百貨店と商品化に向けて改良中で、みなさんが手にとる日も近づいているということです。
感想
このハイヒールを見た時、陸上選手で付けている人もいる「義足板バネ」と機能的には同じなのかなと思いました、あちらは「カーボン製」だったでしょうか。
普通のハイヒールだと走った場合、膝とか腰が痛くなってしまいますが、このハイヒールだと走れてしまうくらい履いていて楽なんだそうです。
機能性を重視するだけでなく、女性の気持ちになって見た目もかわいくしようとするところが素晴らしいですね。