現在のアフリカ大陸の国旗を並べてみると、約20か国の国旗で「赤」「緑」「黄」の3色が使われています。
なぜこの3色が多いのでしょうか?
林先生の説明
ポイントとなるのはエチオピアです。
エチオピア連邦民主共和国
アフリカ諸国の植民地が進む中、独立を守りきったエチオピアという国は、アフリカの中の最後の独立国で、他の国々が植民地支配を受ける中で、あのエチオピアのような国になりたいと憧れて、エチオピアの国旗を真似た。
国旗自体は、真ん中に星があるんですけど、基本的には「緑」「黄」「赤」です。
これには意味がありまして、「緑」は豊かなアフリカの自然、「黃」は金に通ずるのか富と繁栄、「赤」は残念ながら革命などで流されてしまった人々の血を表している。
いったん植民地にされた国が独立をしていく、当然戦争をしていく血も流れる中で、あのエチオピアのような国になりたいということであの国旗を真似た。
当時、アフリカの国々が次々とヨーロッパの植民地になる中、エチオピアは1896年に侵攻してきたイタリア軍を退け独立を守りきりました。
そのことから、エチオピアはアフリカの星としてアフリカ諸国から尊敬を集めることになったのです。
- 作者:あきやま かぜさぶろう
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2018/11/15
- メディア: 単行本