大阪市の吉村市長は、24ある現在の区を8つの総合区に再編する区割り案を初めて明らかにしました。
総合区には一般市なみの権限を移すといいます。
大阪市の区長会議で明らかにされた総合区の区割り案。
現在24ある区を8つに再編するというものです。
隣接する2〜4つの区が1つになっています。
人口格差を減らして、全ての区が人口30万人台、防災の面から湾岸の区を一つにまとめず、鉄道の利便性なども考慮したといいます。
吉村市長「非常にバランスの取れた8区案だろうと、ベストな区割りだと私自身は思っています」
区割り案が発表されたのは、今回で2回目。
前回は、おととし否決された大阪都構想の時のもので、大阪市を解体して、北区や中央区、湾岸区といった5つの区に再編するというものでした。
都構想の時は「特別区」。今回は「総合区」と、制度は違い、区の権限も異なります。
特別区案では、中央区と同じエリアだった「西成区」が、総合区案では、住之江区や住吉区と同じエリアになっているのは、鉄道の路線が延びていて人の交通の便を考えると、この方がいいだろうという判断をしたということです。
隣接している「天王寺区」と「阿倍野区」は、特別区案では、一つの商業圏が分断されていましたが、総合区案では、一緒になりました。
吉村市長は、それぞれの区長の意見を踏まえ、今月下旬に最終案をとりまとめたい考えです。