昨年(2016)の夏に、天皇陛下が退位の意向をにじませたメッセージビデオを発表されて、今まさに法整備が進んでいるところですが、気になるのが「次の元号」。
スケジュールとしては、来年(2018年)夏頃に発表されて、再来年(2019年)元旦から始まるのではないかと言われています。
通常、「次の元号」というのは、「天皇陛下のご容態が心配で・・・」ということになるので、あまり語られないのですが、今回の場合は退位されるということですので、こういう話題が出てきます。
日本の元号は「平成」まで、247あるんですが、これを紐解いていくと次がある程度予測できるようなんです。
次の元号の予想
東京大学の鈴木洋仁 先生によると、
そもそも元号とは、元(=もと)、号(=名前)ということで、「時代を始める名前」という意味です。
現在では世界中で、元号に似た制度があるのは日本だけ。
最初の「大化」から「昭和」までの246ある元号と、247番目の元号「平成」では大きく違う点がある。
昭和までは基本的に天皇が自分でその時代の元号を決めていた。平成になってからは元号を内閣が決めたものになる。
次の元号は、平成に元号が改まった時点、つまり今から30年近く前から準備されている。
元号は中国古典に詳しい学者の方、あるいは日本の歴史に詳しい先生方に何人もあたってオーダーしてもらっている。
ということです。
実はそのネーミングには規則性があり、ある程度の予測が可能だそうです。
247ある元号のうちで使われている漢字は72文字しかない。
鈴木先生によると、次の元号予想は「喜永」じゃないかということです。
その理由は?
・頭文字が「M、T、S、H」以外。(明治、大正、昭和、平成のローマ字の頭文字のこと)
・最近の傾向として、「初」と「伝統」ということを2文字の中に両立させるという傾向がある。
→「喜」の漢字は過去に2回しか使われておらず、1文字目に来れば初めてとなる。
→「永」という漢字は過去に29回使われていて、使用頻度が1位。
・中国の古典に出典がなければいけないが、「喜」と「永」の2文字が出てくるかは未確認。(ちなみに、2文字連続ではなく「平成」のときの「内平らかにして外成る」のように2文字を組み合わせてもよい)
ただし、この話にはオチがあります!
元号を担当している方がいまして、どこかで使われていないか予想されていないかを常にチェックしているようなので「喜永」はないでしょう・・・
ということでした。
(ネット上の有名なサイトでたくさん予想されてしまうと、作る方は大変になりますね。)