神奈川県川崎市中原区にある多摩川の河川敷で、複数のランナーがジョギングをしていたところ、なんと「やけど」をしてしまったという話です。
いったいどういうことでしょうか?
今月(2017年4月)1日に、このような事故が起こりました。
男女10ほどでジョギングをしていたところ、水たまりにはまりぬれた足が炎症をおこして、やけどをしたということです。
現場を見てみると、オレンジのロープがしてあり手前は茶色の土に対して、ランニングをしていたという場所は真っ白い道になっています。
国土交通省によると、
舗装工事で使用する材料を取り違えたため舗装に含まれる石灰の量が過大となっていた。
その石灰が降雨時に溶け出して、強アルカリ性の水たまりとなり「化学やけど」を起こした。
ということです。
「化学やけど」とは?
酸やアルカリといった刺激が強い化学物質が皮膚に付着することで起こる傷害。
河川敷では、水害に備えた土手の拡張工事が行われていました。その時に、普段人々が歩くようなスペースでは工事車両が行き来していたため、道が荒れてしまっていた。
トラックのタイヤ痕などがあり、そこを地ならしをして、再整備しようとしたのが、今回の舗装工事でした。
土手の上にはサイクリングロードが整備されていて、比較的に自転車が多く通り、土手の下ではランニング、ジョギングをする人が多かったということです。
事故後は、現場周辺の250mが通行止めとなっています。
現場にあった白い砂は「生石灰」というもので、水分に反応して発熱し200度以上になることもあるそうです。
【追記】ただ今回は化学やけどだったので、おそらく熱いといったことはなかったということです。
(水たまりでまさかやけどをするなんて思わないですよね。)