いまどきの中学生のカバンはすごく重いそうです。
通学カバンの中を見てみると、教科書やノートなどの教材でいっぱいでした。その重さの平均は、約9kg。
特に多いのが問題集やプリントといった、教科書以外の「補助教材」。
この補助教材がいまどきの中学生のカバンを重くしている原因だといいます。
学校にもよりますが、10年前には補助教材といえば問題集くらいだったといいます。
ところが、今では問題集以外にも、資料集が多様化し量も増えているのです。
ある中学生の時間割を見てみると、
火曜日から金曜日まで6時限授業であるにもかかわらず、それでも5時限までの月曜日が最もカバンが重くなるといいます。
その理由は、「国語」「英語」「社会」「数学」「理科」という、補助教材が特に多い5教科が揃っているからです。
国語だけでも、教科書以外に「問題集」「漢字練習帳」「プリント用ノート」「漢字ノート」と5冊中4冊が補助教材でした。
月曜日の時間割で持っていく教材を全部並べると、補助教材だけで実に18冊。
この他にもノートが加わります。全部かばんに入れた時の重さは9kg。
これに水筒なども加えると、全部で11kgを超えました。
「教材を学校に置いておけばいいのでは?」とも思えますが、公立校受験科目の主要な5教科に関しては、持ち帰って家庭学習する習慣が大事だと学校で言われているそうです。
この補助教材が多い理由には、「脱ゆとり教育」があるといいます。
教科書も15年前と比べると、AB版にワイド化されて、さらにページ数も平均で34%ほど増えているのが現状です。
それに伴い、重さも増えています。紙を薄くするような努力もされているそうですが、それにも限界があるそうです。
(昔でもかなり重かったのに、今はさらに重いのか・・・)