1億円を超える金塊を服の中に隠して密輸したとして、主婦たちが逮捕されたという話です。
主婦が運び屋
逮捕された女5人は、愛知県に住む40代〜70代の普通の主婦たちだったということです。
彼女たちの容疑は、金塊の運び屋(関税法違反などの疑い)
警察によると、
女5人は去年(2016年)12月、約1億3000万円に相当する、金塊約30キロを韓国の仁川国際空港から愛知・中部空港に持ち込み密輸した疑い。
などがもたれています。
税関の人の話によると、
薬物の運搬に比べて、金は比較的罪の意識が低いこともある。持っているだけでは罪にはならないので、アルバイト感覚で行われているのかもしれない。
ということです。
下着に隠して密輸
金塊は、タンクトップ や ショーツの裏に金塊専用ともいえるポケットを作りその中に隠して密輸したということです。
金塊の重さは1個あたり1kg。
これを複数個所持していたので、下着が少しずり落ちてしまうほどのけっこうな重さです。
捜査関係者によると、
服の下や下着などに隠した場合、女性だと調べにくいという側面もあるので、女性を「運び屋」としてリクルートしているのかもしれない。
ということです。
金の密輸件数が増加
金塊密輸という闇のビジネス。
金を正規に輸入する場合、税関で消費税分の8%を納め、買い取り時に消費税分を上乗せしてもらうのですが、
密輸した場合、税関で消費税を支払わないため、国内で売却した際に、消費税分が丸々利益になるのです。
金の密輸は、消費税が8%になった2014年頃から急増しています。
愛知県警は、5人の中の主犯格の女に密輸の話を持ちかけた韓国籍の女を国際指名手配する方針です。
なぜ金属探知機にひっかからない?
彼女たちは、なぜ金属探知機をすり抜けることができたのでしょうか?
まず、密輸の依頼人が、検査体制が比較的緩い香港で、金塊を空港内に運び、その後、韓国に渡ります。
さらに、日本からは5人の女が韓国に渡って滞在しているという状況です。
そして、依頼人の女と5人の女は、韓国の仁川国際空港で合流しますが、
まず、依頼人の女は香港からやってきて、仁川国際空港を経由して、日本へ行くので、つまり「乗り換え」になるので、金属探知機を受けることはありません。
5人の女たちは、韓国に滞在していて日本へ行くだけで、この時点では何も持っていないので普通に空港に入ることができる。
空港の中で、金塊の受け渡しが行われる。
日本の中部国際空港までは依頼人も5人に同行する。
到着時に「金属探知機」は通らない。
税関通過後、トイレで依頼人が5人から金塊を回収するという手はずです。
しかし、税関を通過する時、5人中4人は通れてしまいましたが、1人だけが見つかって事件が発覚したということです。
主婦が金の運び屋に使われる理由
・主婦という密輸に縁がなさそうな自分物を使うことで、捜査の目から逃れられる。
・運び屋に支払う報酬を抑えるためアルバイト感覚の主婦を選んだ。
・主婦たちも韓国旅行ができてアルバイト料ももらえる。
などの理由から、金の運び屋に使われるということです。