焼き鳥の串をよく見てみると、「丸い串」を使っているものもあれば、「四角い串」を使っているものもあります。
この2種類は、いったいどのように使い分けられているのでしょうか?
それは、刺している具材の重さにありました。
「皮」のように「軽い具材」の場合は丸い串が、「レバー」などの「重い具材」は四角い串が使われてしました。
もし、丸い串に重いレバーなどを刺すと、焼く時にひっくり返しても重い部分がずっと下にきてしまうので、焼きムラができてしまいます。
しかし、四角い串に通せば持ち上げても、ひっくり返しても、具材が回転しない。
では、「全部四角い串にすればいいのでは?」という疑問がわきます。
そうしない理由は、お客さんが食べる時に、四角い串よりも丸い串の方が具材が抜けやすくて食べやすいということがあります。
では、丸い串と四角い串の境界線はどこにあるのでしょうか?
都内にある焼き鳥屋さん100軒の串を調査したところ、その境界線は「ぼんじり」にありました。
ぼんじりに使う串は?
丸い串 54軒
四角い串 46軒
「ぼんじり」には、どちらの串もほとんど同じ割合で使われていたのです。
その理由は、
ぼんじりは軽い具材なので丸い串が良いのですが、脂分が多いので焼く時には四角い串が良い。
ということです。