イタリア人は引き算ができない?という話:世界の日本人妻は見た【2017/06/20】

イタリアのあるお店で、5ユーロの商品に対して10ユーロを支払ったとします。

日本人なら、10ー5=5 の引き算で、5ユーロのお釣りがすぐに導き出せます。

しかし、そのお店の主人は、

「(商品の値段が)5ユーロだったね、6、7、8、9、10

と、いくらを足したら10ユーロになるかというお釣りの渡し方をしました。

商品の値段から始まって、支払った額になるまで、足していくという方式です。

5ユーロ(商品の値段) + 5ユーロ(お釣り)= 10ユーロ

店の主人によると、

イタリア人は引くなんてネガティブなことはしない

という話でした。

別のパン屋さんで、30セントのパンに10ユーロを支払ってみると、

30セント(商品の値段) + 20セント + 50セント + 4ユーロ + 5ユーロ

と、お釣りを順番に渡していきました。

しかし、これだと、お釣りが多い場合はとても時間がかかります。

試しに、同じ30セントのパンを50ユーロで買うとどうなるでしょうか?

パン屋の人によると、

「ダメに決まってるじゃない!計算が面倒くさい!この場ですぐできるレベルじゃないわ!」

ということでした。

お釣りが多ければ多いほど、イタリアのお店の人は混乱してしまい売ってくれないこともあり、「どこかで崩してきてほしい」と言われることもあるそうです。