◯◯女子の経済効果ランキング:雨上がりの「Aさんの話」【2017/07/25】

◯◯女子の経済効果ランキングを発表していました。


第5位 カメラ女子 49億円

かつて一眼レフカメラといえば男の趣味でした。しかし、あるCMで女性に一気に火がついたのです。

2009年に、OLYMPUS PEN EーP1が「宮﨑あおい」をCMに起用し、彼女が手に持つカメラがかわいいと女性にバカ売れ。売り場では品薄状態になるほどの人気機種となったのです。

他のメーカーからも女性を意識したカメラが続々発売。街には一眼レフを片手に散歩する女性が溢れかえりました。

その後、モデルや女優が表紙を飾るカメラ女子の専門誌も創刊され、カメラ女子は一大ブームになっていったのです。

女子カメラ 2009年 03月号 [雑誌]

女子カメラ 2009年 03月号 [雑誌]

しかしその後、2012年を境に出荷台数も減少。

高解像度のカメラを搭載したスマホの登場などもあり、高価な一眼レフを購入した後、お蔵入りしている人も少なくない。

第4位 カープ女子 61億円

かつて広島カープといえば地味な球団で、球場も男のファンしかいないような汗臭い場所でした。

そのイメージを変えたのが黄色い声援を投げかける「カープ女子」。

彼女たちのルーツは、漫画「球場ラヴァーズ」。

球場ラヴァーズ ―私が野球に行く理由― (1) (ヤングキングコミックス)

球場ラヴァーズ ―私が野球に行く理由― (1) (ヤングキングコミックス)

いじめられっ子だった高校生がカープファンに助けられ、次第にカープファンになっていくストーリー。

漫画にルーツを持つカープ女子は、2014年に、球団公認写真集「カープガール」が出るほど知名度を上げます。

カープガール

カープガール

さらに、球団も女性ファンを獲得するため、様々な応援グッズを展開。

そして去年(2016年)、広島カープが優勝し、カープ女子も爆発的に増加しました。

第3位 鉄子 93億円

鉄道オタクといえば、かつてはモテない男の趣味というイメージ。

しかしある漫画がそのイメージを覆します。

それは「鉄子の旅」。

鉄子の旅(1) (IKKI COMIX)

鉄子の旅(1) (IKKI COMIX)

鉄道に全く興味のない作者が、鉄道好きのトラベルライターに連れ回され、次第に鉄道に興味を持っていくという話。

これが思わぬ大ヒット。2007年にはアニメ化され鉄道好きの女子が一気に市民権を得たのです。

そしてブームに乗って、鉄道アイドルという新たなジャンルで活動するタレントも誕生。

これとリンクして、今まで男性向けに作られていた鉄道グッズも、女性が欲しがるデザインのものが増加。

さらに、子供用おもちゃの「プラレール」では、女の子向けのものが発売されるまでに。(現在は生産中止)

第2位 山ガール 168億円

もともと山登りといえば、中高年の渋い趣味。

そこに若い女性を呼び込んだのが「山スカート」。

これが2009年に発売されると、カラフルな服に身を包んだ「山ガール」が登場。

日本各地の山々で登山愛好家と山ガールが混在するという現象が生まれたのです。

その後、山ガール人気に乗じて、旅行会社では女性限定の登山ツアーが組まれるなど、ブームは爆発的に広がっていきました。

2008年に600万人だった登山人口は、たった1年後の2009年には1230万人と倍増。

しかし、彼女たちは思いのほか「登山はしんどい」ということに気づいたのか、そうそうに登山をやめ、山ガールは減少。

今ではほとんどその姿を見ることはできません。

あの頃「山ガール」だった人の中には、次なるファッションを求め、美ジョガーとなってマラソンに精を出す人もいるそうです。

第1位 歴女 256億円

かつて歴史といえば、知的な男が愛するもので、ほとんどの女性は全く興味がありませんでした。

しかし、12年前にその常識が覆ったのです。

2005年に発売された人気ゲーム「戦国BASARA」。

戦国BASARA

戦国BASARA

ゲームに出てくる武将が全てイケメンキャラ

これにより、武将にハマる女性が急増。

歴女」ブームに火をつけたのです。

ゲームに続きコミックも発売。歴女はさらなる虜に。

戦国BASARA4 (1) (電撃コミックスNEXT)

戦国BASARA4 (1) (電撃コミックスNEXT)

そして、武将ゆかりの地を訪ねる歴女も増え、観光協会に莫大な経済効果を生んでいるのです。


女性がもたらす経済効果はすごくないですか?