無免許で人の髪を切ったら罪になる?!という話:石田ジャーナル【2017/08/17】

人の髪を切るという話で、ある投稿が問題になっていました。

私の妹は手先が器用で、一時期は、美容師を目指していたこともあり、友達や家族の髪をたまに切っています。
もちろんお金は取っていませんが、美容師免許も持っていないのに・・・と少し心配です。
無免許で、人の髪を切ってもいいのでしょうか?

これは法的に問題はあるのでしょうか?

この場合は問題がないという話です。

ポイントとなるのは「業(ぎょう)」かどうか。

美容師法では、

免許を持たずに美容のを行った者は、30万円以下の罰金。

と定めている。

美容師免許を所管する厚生労働省に聞いてみると、

美容師法での「業」とは、営利非営利を問わず、「反復継続をしているかどうか」で判断します。
たまに、友達や家族の髪を切るぐらいでは、「業」とは言い難いかなと思います。
ただ、定期的に自宅に友人を招いて、ヘアカットをするなどした場合は、反復継続に当たる可能性はあります。

とのことでした。

では、母親が定期的に子どもの髪の毛を切るのはどうでしょうか?

ある弁護士さんによると、

反復継続という概念からすると該当しそうだが、家庭内の問題なのでよいのではないか。

という話がありました。

この問題の根幹にあるのは、

資格を取らなくても自由に何でもできてしまうと、資格を取って仕事をしている人が困るということもあるが、

一番の問題は、「安全面」。人の髪の毛を切る、場合によっては薬液を使うということが、安全に関わることなので、そういうことを繰り返し無許可できてしまうと、いつか誰かを傷つけてしまうことにもなりかねない。

ということです。