味覚は視覚に騙される
食事で塩分の摂り過ぎって気になりませんか?
そんな時、1つの工夫で大きく味覚が変わります。
味覚は、目に映る色によって左右されます。
人は赤色が目に映ると、塩味を感じやすくなる。
もし料理に塩をかけすぎていると思ったらランチョンマットを赤色にしてください。
そうすれば塩分の摂り過ぎを抑えることができます。
ちなみに、青色であれば甘みを感じやすくなり、緑色であれば甘み・塩味の両方を感じやすくなります。
さらに、横浜国立大学が行った実験では、
マグロの刺身が出されても、画面にサーモンの切り身が映っていると、約半数の人がマグロをサーモンの味がすると答えた。
脳は味覚より視覚の情報を優先するのです。
味覚は嗅覚に騙される
コーヒーを飲む時、インスタントコーヒーの味に不満はありませんか?
そんな時、1つの工夫で大きく味覚が変わります。
味覚は、匂いによっても左右されます。
香りの強いコーヒー豆をそばに置いておけば、例え安いインスタントのコーヒーでも、高級のコーヒーのような深みを感じることができます。
さらに、コーヒーを飲む時、砂糖の摂り過ぎって気になりませんか?
そんな時、アロマなどで甘い香りを部屋に漂わせておくと、甘みをより感じるので、砂糖の使用量を減らせます。
味覚は聴覚に騙される
緑のランチョンマットで甘みと塩味を感じやすくしても、焼き魚料理を苦いと感じる人もいるかもしれません。
そんな時、1つの工夫で大きく味覚が変わります。
味覚は、音楽によっても左右されます。
料理の苦味を和らげるなら、↓高音女性ボーカルの曲がオススメ。
人は高い音を聴くと、甘味をより強く感じる。
逆に、↓低音は苦味をより強く感じる。
またオックスフォード大学が行った調査によると、
インド料理には「ロック」
イタリア料理には「クラシック」
中国料理には「ポップス」
タイ料理には「ジャズ」
というように、
世界各国の料理を美味しくする音楽ジャンルがあるという結果がわかりました。
これは「デジタルシーズニング」と呼ばれ、この現象は意外な所にも影響を与えています。
それは飛行機の中。
エンジン音が低音で響き続ける機内では、聴覚と気圧の影響で味を感じにくい。
そのため機内食はわざと味付けを濃くして調理されている。