皇室の方はお給料をもらえるのか?という疑問がありました。
答えは、「一般的なお給料は存在しない」ということです。
その代わりに、毎年、国の予算から皇室のために使われるお金「皇室費」というものが存在する。
今年度(平成29年度)の予算は、62億1763万7000円。
この皇室費は、「宮廷費」「内廷費」「皇族費」の3つに分けられる。
宮廷費
年間、約56億8000万円。
公的な活動や施設の管理に使われる。
・宮中晩餐で振舞われるお食事
・ご公務で必要なお洋服の費用
・外国ご訪問にかかる費用
・建物の修繕費や土木工事費
内廷費
年間、約3億2400万円。
両陛下と皇太子ご一家が私的に使用できる。
内廷費の約3分の1は、天皇家が個人的に雇っている職員の人件費。
プライベートな行為として扱われる宮中祭祀。これに携わる神職の方々へのお給料。
内廷費の約3分の2は、両陛下と皇太子ご一家が私的に使用できるお金。
お洋服代やお食事代、愛子さまの学費などがこれにあたる。
その他にもお見舞金も、この私的なお金からお出しになっている。
皇族費
年間、約2億1500万円。
両陛下と皇太子ご一家以外の現在14名が対象。この金額は法律で具体的に決まっている。
秋篠宮家の場合、当主の秋篠宮さまには毎年3050万円、紀子さまにはその半額の1525万円。眞子さま、佳子さまには915万円、悠仁さまには305万円。
合計6710万円となっている。
しかし、こちらのお金全額を自由に使わるわけではない。
皇族としてのご活動に必要な宮家の私的使用人、各宮家に4〜5人いると言われている。
この私的使用人への給料も皇族費から支払っておられる。
佳子内親王殿下のイギリス留学費用なども皇族費から支払われる。
余談
眞子さま、佳子さまがお召しになっているティアラなどの費用は、プライベートマネーではなく、宮廷費から出しているので、個人の所有物ではない。国の物品となる。
ですから、ご結婚されるときに自分のものとして持ってはいけない。そのまま国に置いていかなければならない。