今話題のハンドスピナー、テーブルなどの上で回すと、長時間回り続けます。
そんな中、12分間回転し続けるという「サターンスピナー」が話題です。
1個の価格が、なんと!17,280 円もしますが、予約受け付けは、5分で予定数に達し、即完売してしまったというほどの人気ぶり。
開発元は、NSKマイクロプレジョン株式会社。
こちらの会社では、機械の回転部分に使用され、摩擦を減らし回転を促す「ベアリング」という部品を作っており、
車や改札機、パソコンのハードディスクや、歯科医の治療器具などのベアリングを作っています。
社長によると、
採算は考えていない、どちらかというと広報的な価値。ベアリングや日本のメーカーを知っていただきたい。
とのこと。
開発はとても困難を極めたようです。
遠心力が出るように、中心部は「アルミ素材」で軽く、外周部は「真鍮」で重くしました。
そして、ベアリングは、軽い力でより回転するものを選定。
しかし、目標としていた10分間以上の回転には届かない。
再度チャレンジ、1万種類以上ある自社のベアリングの中から最適なものを選ぶため、ミクロン単位(1000分の1ミリ、髪の毛よりも細い)で計算をやり直し。
そんな中、特殊な「ハードディスクのベアリング」を選びました。中の小さなボールが通常の7個程度のところを13個あり、小さな力でよく回ります。
さらに、スポークの数を3本から5本に増やすなどして調整。
そして、12分間以上の回転を可能としました。