人がウソをつく時にとる行動として、「目が泳ぐ」「瞬きが増える」「顔や鼻を触る」などがあるといいますが、コレ自体が全部ウソだという話です。
↓こちらの本の著者でもある、株式会社「空気を読むを科学する研究所」代表取締役の清水さん。

- 作者: 清水建二
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2016/11/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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清水さんは、狂言誘拐に巻き込まれたことをきっかけにウソを見抜く研究に目覚めたといいます。
この方が言うには、「0.2秒」でウソは見抜けるそうです。
まず、さきほどの「目が泳ぐ」「瞬きが増える」「顔や鼻を触る」の動きは、ウソを示していることにはならず、これらは緊張をしめす動きで、ウソをついていると誤解されてしまうといいます。
微表情
では、人のウソを見抜くにはどうすればよいのでしょうか?
あるものに注目するといいそうです。
それは「微表情」。
人の表情にはコントロールしづらい表情筋、顔の動きがある。
それが無意識のうちに顔に現れては消え去る。
それが微表情という現象です。
例えば、悲しい時に顔にあらわれる「ハの字眉」。これは意識的につくるのは難しいそうです。
しかし、表情は人によって千差万別のようにも思えますが・・・。
7つの表情
実は、国や文化を超えて、万国共通の表情・微表情があります。
それが、「幸福」「嫌悪」「軽蔑」「怒り」「悲しみ」「恐怖」「驚き」の7つの表情。
そしてそれが、どんなに本心を隠そうとも、微表情に現れるというのです。
例えば、
ハの字眉 → 悲しみ
唇にチカラ → 感情の抑制
鼻の横のシワ → 嫌悪感
下への目線 → 自分に言い聞かせる
(目線というのは、情報発信をする相手に普通向けます。下を向くというのは、自分に言い聞かせる時に使う。)
など。
さらに、7つのうち特に3つの感情がウソを見抜く上で重要とされている。
「嫌悪」→ 自分からウソを付いたことによる自己嫌悪
「恐怖」→ ウソがばれてしまうかもしれない恐怖
「幸福」→ 騙せたことによる幸福
愛想笑い
微表情でわかりやすいのが「愛想笑い」の特徴
1.口角が非対称
2.目尻にしわができない
3.笑みがカットアウトで消える(ゆっくりなフェードアウトではない)
ウソの特徴
この微表情、トレーニングを積まないとウソを見抜くことは難しいですが、誰でも分かる簡単なウソの見抜き方があります。
ある実験をします。
1.簡単な質問を5つ出題
2.そのうちの1つにウソの回答
3.ウソの答えがどれかを見抜く
まずは相手と、適当な日常会話などをしながら通常の表情を確認した後、実験を開始します。
(例えば、警察の職務質問や取り調べで「名前」や「生年月日」を最初に聞くのは、通常の状態を調べるための意味もあるといいます。)
質問の内容を変えて、何度か実験を繰り返すと、その相手がウソをつく時の特徴が見えてきます。
例えば、ウソをつくときに・・・
・ウソを考える時間稼ぎをする為に質問を「オウム返し」する。
・人は頭の中をフル回転させているので、唇をギュッと強く一文字に閉じる。
・集中状態に入ると極端に瞬きが減る。
など。
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