私たちが普段ニュースなどで見る防犯カメラの映像。
スマホに比べると画質が粗いことがよくあります。
試しに、Googleで「防犯カメラ 粗い 理由」で検索すると、
法律上、被写体の人物から肖像権侵害、もしくはプライバシー侵害で損害賠償請求されるリスクを低減することが目的と考えられる。
と書いてあるサイトもあった。
あまり鮮明すぎると逆にトラブルになる恐れがあるということでしょうか?
しかし、ある弁護士に聞いてみると、
そういった考えもあるが、法律での規制はない。
とのこと。
どうやら画像が粗いのと法律は関係ないようです。
そこで、セキュリティの専門家に聞いてみると、防犯カメラの画質が粗い理由は3つあるといいます。
コストの問題
画質が悪い旧型の防犯カメラを使っている。
画質が悪いカメラが付いているだけで、犯罪の抑止効果がある。
それに加えて新しいものに変えると、それなりのコストが掛かるので、
わざわざ問題の起こってないところでは、新しい防犯カメラに変えに人が多い。
例えば、ある文具店で使われている4台のアナログカメラをデジタルハイビジョンカメラに変えるとなった場合、
・カメラ ✕ 4で、約20万円
・レコーダーで、 約15万円
・モニターなどの周辺機器で、約7万円
・工事費で、約16万円
これらの約58万円の費用がかかる計算となる。
いつ使われるかわからないものに、これだけの投資はしづらいのはわかる。
カメラの画角の問題
テレビで流れている映像は広角で撮っている映像を拡大しているので、おのずと映像が荒れてしまう。
例えば、コンビニなどの店舗内ではどこで起こるかわからない不審な行動をとらえるため、広い画角で撮られているが、テレビでは人物の方をよく映すために拡大していることが多い。すると、画質が荒くなってしまう。
ハードディスクの容量の問題
ハードディスクに長期間保存できるように、画質設定をしている。
あるハードディスクの画質に対する日数表を見てみると、
最高画質で録ると8日間だが、低画質で録るとなんと30日間も録画が可能だった。
もし、一週間ほどしか映像データが残っていないと、いざという時に役に立たない可能性も高いので、
一ヶ月程度の録画が残っている方が安心して使える。
ちなみに、
最新の防犯カメラでは7Kという高画質なものもあり、広い駐車場全体を撮っているカメラが、1つの車にズームインしてナンバープレートまで確認できるほどのものまである。