郵便局で販売された傘が売れているそうです。
値段は1080円と、けっして安い値段ではないこの傘。
今年(2017年)6月から、全国の約4500の郵便局で販売され、これまで約4万本の大ヒット。
一見、普通の傘に見えますが、その人気の秘密は傘の構造にありました。
中骨のヒンジ部分が、強風が吹くとあえて折れるという構造になっている。
この部分があえて折れても、閉じなおして開くと元に戻る。
骨が折れても元に戻る優れものです。
その名も「ポキッと折れるんです」。
風速15メートル以上の強い風を受けると、このヒンジの部分が外側にポキっと折れることで、力を外に逃がす構造になっている。
この傘を作ったのは、意外にも傘を作っている製造会社ではなく、
主に化粧品や石けんなどを作っている会社「長寿乃里」。
「人の肌や環境にやさしい商品づくり」という会社の理念から、壊れにくくゴミを減らす傘を開発したきっかけになったといいます。
日本の傘の年間消費量は、約1億3000万本ともいわれていて、台風などの後は骨の折れた傘が散乱している様子をよく見かけます。
しかし、なぜ郵便局で販売しているのでしょうか?
郵便局は、日本全国にあり、近隣にコンビニがない地域では、突然の雨の際に傘が売っていれば便利だという声があったということです。
今では、ビックカメラや東急ハンズなど、郵便局以外の店舗でも販売されているということです。