場所は、山梨県甲府市の甲府駅。
地下の駐輪場に入る警察官たち。
物々しい雰囲気で自転車を1台1台見ていきます。
手にはダイヤル式のワイヤーロックを持っています。
すると、ある自転車の前に止まり鍵をかけ始めました。
なぜ、人の自転車に勝手に鍵をかけているのでしょうか。
鍵のかかっていいない自転車に、次々とカギをかけていく警察官。
これは、甲府警察署が駅周辺の4カ所の駐輪場で行っている「見守りロック作戦」です。
一体なぜ警察は持ち主に断らず鍵をかけているのか?
甲府警察署管内では、二輪車の盗難が山梨県内最多(バイクも含む)です。
対策に悩んでいたところ、「盗まれる前に鍵をかけてしまえばいいのでは?」という話が持ち上がりました。
すると、7月から9月までの盗難件数が、去年(2016年)23件だったところが、今年(2017年)は3件に減りました。
当然、持ち主は勝手に鍵をかけられ動かすことができなくなります。
鍵をかけられた人はどんな反応を見せるのでしょうか?
この警察署の電話番号が書かれている札が、自分の自転車に付いていることに気付いた一般男性。
男性は「はぁ?ふざけるなよ!」の一言。
さらに、地下では携帯電話が圏外になっていたため、地上まで出て電話をするはめになりました。
名前、住所、防犯登録番号を伝え、本人の自転車であると確認できると、やっと鍵の解除番号を教えてくれました。
解錠後、この鍵(100円相当)は、もらえるそうです。
現在までで、231台ほど鍵をかけられたそうです。