通販で預けている商品が、お客様に盗まれて返品されるなんて考えなかった
こう話すのは、返品詐欺にあった被害者Aさん。
Aさんは、大手通販サイト「アマゾン」を使って、ゲームソフトを販売していました。
そして、先月(2017年10月)、ある異変に気づきました。
ソフト11本の注文がありましたが、その内10本が返品されてきて、中身はありませんでした。返品詐欺の被害にあったのです。
パッケージには「シュリンク」というビニールのカバーが付いていましたが、
新品に比べると、若干波いっていたので、Aさんがおかしいと思って開けると中身がからっぽだったといいます。
中に入っていたソフトの重さも2gしかないので、中身を抜かれていてもわかりません。
精巧に作られた偽物のケースが返品されていたのです。
↓こちらのように、本物(左)と偽物(右)を見分けるのは難しいといいます。
敷いていえば、カラー印刷の画質の差で判断できる程度です。
しかし、中身の印刷を比較してみると、一目瞭然です。
詐欺犯はAさんにお金を支払い、アマゾンから商品を受け取ります。
その後、詐欺犯はアマゾン倉庫に偽物を返品。
30日以内で、未開封・未使用の場合、Aさんは代金を全額返金することになっていました。
つまり、詐欺犯の手元には新品の商品がお金をかけずに残るのです。
今回、Aさんは約7万円の被害にあいました。
返品された商品はアマゾン倉庫に戻ってくるため、被害にあっても気づきにくく、
中身が空っぽの偽物が新品として他のお客に売られてしまい、今回の事件発覚に至りました。
後に詐欺犯は、大阪市淀川区のコンビニで商品を受け取っていることがわかりました。
こうすることで自分たちの住所を知られずに商品を受取ることができます。
コンビニの周辺にあった株式会社FRecという会社が詐欺犯のアジトでした。
多い日は1日で10個の商品をコンビニで受け取っていたといいます。
そんな中、大手家電量販店の実店舗でも、同じ手口で購入したソフトを返品したが、それが偽物と発覚したため、
犯行の指示役と見られるこの会社の経営者2人が、今月(2017年11月)1日に逮捕されました。
この返品詐欺、被害者Aさんも自分が受けた被害について、警察に被害届を出す予定だということです。