犬の鳴き声は外国では「ワンワン」じゃないの?:キャスト【2017/11/23】

犬の鳴き声というと「ワンワン」というのが普通に聞こえますが、海外では違う表現になるそうです。

国名 犬の鳴き声
日本 ワンワン
アメリカ バウワウ
インドネシア オックオック
タイ クァックァックァッ
トルコ ハウハウ
イタリア バウバウ
ブラジル アウアウ
韓国 モンモン
フィジー ワンワン

日本語で育った人は、犬の泣き声を左脳で聞いている

そうでない外国人は、右脳で聞いていると考えられます。

右脳は、ものごとを直感的に捕らえる「感性脳」。

左脳は、論理的な処理を受け持つ「言語脳」。

犬の泣き声を処理する脳が、生まれ育った国によって左右違うのか?

日本人は子どもの頃から、動物の鳴き声や虫の声を左脳で聞いて、文字に置き換えてアウトプットする

日本語で育っていない人は、機械音とか別の音として捉えている。

日本人が犬の鳴き声を左脳で聞いている証拠が

♫ あれ松虫が鳴いている
チンチロ チンチロ チンチロリン
あれ 鈴虫も鳴き出した
リン リン リン リン リーン リン
秋の夜長を鳴き落とす

こういう動揺が日本の特徴。

外国では、虫の声を表現した歌はあまり聞かない。

日本語で育っていない人は、虫の声を雑音として、言語としては捉えていない。

実際に、外国の人に虫の声を聞いてみると、「知らない」「難しい」「表現できない」という人が多かった。

犬の鳴き声、虫の声は、擬声語・擬態語と呼ばれるもの。

日本は犬の鳴き声や虫の声を文字で見る文化、そのため音で表現できる。

ここで1つ疑問が、なぜフィジーは日本と同じワンワンの表現なのでしょうか?

実は日本語とポリネシア語は似ています。

日本語と同じで、母音主体の言語です。

ポリネシアとは、ツバル、サモア、トンガなど南太平洋東部にある島々の総称で、日本からは遠く離れているのですが、

日本語:イノシシ
ポリネシア語:イ・ナウ・チチ
 
日本語:ヒノキ
ポリネシア語:ヒノヒ・キ
 
日本語:頭がいい
ポリネシア語:アタマイイ

など、似ている言葉がたくさんあるのです。

自然界の音である「優しい風」の音には「オルオル」という擬態語がある。

そのため、ポリネシアでも犬の鳴き声は「ワンワン」なのです。