犬の鳴き声というと「ワンワン」というのが普通に聞こえますが、海外では違う表現になるそうです。
国名 | 犬の鳴き声 |
---|---|
日本 | ワンワン |
アメリカ | バウワウ |
インドネシア | オックオック |
タイ | クァックァックァッ |
トルコ | ハウハウ |
イタリア | バウバウ |
ブラジル | アウアウ |
韓国 | モンモン |
フィジー | ワンワン |
日本語で育った人は、犬の泣き声を左脳で聞いている、
そうでない外国人は、右脳で聞いていると考えられます。
右脳は、ものごとを直感的に捕らえる「感性脳」。
左脳は、論理的な処理を受け持つ「言語脳」。
犬の泣き声を処理する脳が、生まれ育った国によって左右違うのか?
日本人は子どもの頃から、動物の鳴き声や虫の声を左脳で聞いて、文字に置き換えてアウトプットする。
日本語で育っていない人は、機械音とか別の音として捉えている。
日本人が犬の鳴き声を左脳で聞いている証拠が
♫ あれ松虫が鳴いている
チンチロ チンチロ チンチロリン
あれ 鈴虫も鳴き出した
リン リン リン リン リーン リン
秋の夜長を鳴き落とす
こういう動揺が日本の特徴。
外国では、虫の声を表現した歌はあまり聞かない。
日本語で育っていない人は、虫の声を雑音として、言語としては捉えていない。
実際に、外国の人に虫の声を聞いてみると、「知らない」「難しい」「表現できない」という人が多かった。
犬の鳴き声、虫の声は、擬声語・擬態語と呼ばれるもの。
日本は犬の鳴き声や虫の声を文字で見る文化、そのため音で表現できる。
ここで1つ疑問が、なぜフィジーは日本と同じワンワンの表現なのでしょうか?
実は日本語とポリネシア語は似ています。
日本語と同じで、母音主体の言語です。
ポリネシアとは、ツバル、サモア、トンガなど南太平洋東部にある島々の総称で、日本からは遠く離れているのですが、
日本語:イノシシ
ポリネシア語:イ・ナウ・チチ
日本語:ヒノキ
ポリネシア語:ヒノヒ・キ
日本語:頭がいい
ポリネシア語:アタマイイ
など、似ている言葉がたくさんあるのです。
自然界の音である「優しい風」の音には「オルオル」という擬態語がある。
そのため、ポリネシアでも犬の鳴き声は「ワンワン」なのです。