文具店のペンのコーナーにいるこの男性は、イベントプランナーの寺川さん。
彼の視線の先にあるのは、ペンの書き心地を試す紙。
私たちにとってはただの紙ですが、彼にとっては「無意識のアート」「言葉にならない魂の叫び」があらわれているといいます。
試し書きを集めに集めて10年、その数は4万枚以上。
流行や書いた人の性格まで読み取れるという試し書きの無限の可能性とは?
コレクションの中から特徴的なものをピックアップ!
掲示板タイプ
誰かが「STAP細胞はあります!」といったことに対して、「ねぇよ!!」と書いて会話がなりたっている。その隣には「SMAP最高!!」の文字も。
「便秘がつらすぎる」に対して、「コーラック飲んだら?」と優しい言葉も書いてある。
誰かが質問を投げかけると、誰かが返してくれる、まるでヤフー知恵袋みたいなもの。
流行タイプ
「ラッスンゴレライ」は、一時期たくさんあり、中には間違って「ラッスンゴリライ」と書いてる人もいました。最近は見かけなくなりました。
今年(2017年)は「このハゲー!」がたくさんありました。
もともと「ハゲ」と書く人は多いが、「このハゲー!」は今年に入ってから登場したのだとか。
有名人の名前タイプ
試し書きされやすい有名人ランキングを発表!
・第3位 剛力彩芽
→難しそうな感じを何となく書きたい気持ちになる。
・第2位 壇蜜
→蜜の字を「密」と間違っている人もいる。書けそうで書けない、書けたら気持ちいい。
・第1位 グレート義太夫
→カタカナと漢字の組み合わせがいいのと、「止め」「ハネ」「はらい」が色々入っていて試し書きしたくなる。
試し書きの天敵
試し書きの一番の天敵は「湿気」。
紙が湿気てしまったら作品が台無しになってしまうので、猫のトイレ砂の上に置いて、湿気対策を万全に行っていました。
海外の試し書き
海外でも試し書きがあり、各国の国民性が読み取れるそです。
↓こちらはベルギーの試し書き。
ちなみに、寺川さんは、世界の試し書きについての本も出していました。
お店で「試し書き」をもらう時は、許可をもらい、店員さんにめくって破ってもらって、いただいていました。