世代間の給与額の変化を見てみると、大きな格差があることがわかったそうです。
40代付近を見てみると、大きく下がっています。
まさにその歳の人は、就職氷河期世代です。
その少し前のバブル期に比べると、大きな賃金の差がある。
アラフォーの壁
アラフォーには3つの壁があるようです。
・研修の機会が少ない
→仕事を覚える20代の頃にスキルや能力開発の機会に恵まれなかった。能力開発を受けないとキャリアアップが難しい。
・勤続年数が短い
→新卒時に希望した会社に就職できず、転職を決断する人が多かった。転職して勤続年数が短くなれば賃金がなかなか伸びない。
・昇進、昇格が遅い
→大量採用されたバブル期就職世代が上につかえ、昇進や昇格のスピードが遅れている。
アラフォー世代が歩んだ20年
・2000年(23歳)就職氷河期
・2004年(27歳)ワーキングプア
・2008年(31歳)派遣切り
・2017年(40歳)アラフォークライシス
世代別の労働人口
2016年度の世代別 労働人口を見てみると、アラフォーが最も多く、労働の中核を担い日本を支えています。
その数は約1500万人。注目すべきはその中に、約383万人もの非正規雇用者がもいるということです。
一番の働き盛りなのに雇用は不安定です。
7040問題
成人・就職した後も親と同居する独身者はかつて「パラサイトシングル」と呼ばれ若者たちの間に広がりました。
【親50代、子20代】
20代のうちは現役で働く親の元で、独身生活を謳歌できるとされていました。
【親70代、子40代】
しかし、就職氷河期に非正規となったアラフォー世代の親子は今深刻な事態に直面しています。
もし、この歳で職を失った場合、経済的に自立する目処が立たず、1人暮らしや結婚を考える余裕もありません。
長年、一家の大黒柱だった父親は既に定年退職。親が通院しているケースもあります。
親子の生活を支えるのは「年金」だけになります。
親は70代で年金頼み、子は40代になっても稼げない「7040問題」。
なかには親の介護に追われ、共倒れしかねないケースもでてきています。
親がいなくなったとき、残された子はどう生活していけるかという心配もあります。