「インスタバエ(蝿)」の生態の話:おはよう朝日です【2017/12/26】

「インスタ映え」ならぬ、「インスタバエ(蝿)」が増えているそうです。

インスタバエ(蝿)とは?
オシャレな写真を撮ろうと躍起になっている迷惑な人

↑こちらの本の著者 諸富さんの話によると、

インスタグラムは写真という形で間接的に、さりげなく自分を表現する方法です。これが日本人にフィットしている。
さりげない自己表現であれば日本人は受け入れるが、露骨な承認欲求を満たそうとする行為がかなり顕著になり始めました。
その露骨な承認欲求を感じた時に、「インスタバエ(蝿)」という言葉が生まれた。

とのこと。

インスタバエの生態

【以下は、インスタ映えするメニューを提供していることで有名なレストランでの話。】

オアズケ インスタバエ

彼氏「いただきまーす!」
彼女「ちょっと、勝手に食べようとしないで!食べかけはインスタの価値が下がるんだから!」
彼氏「・・・」

→ 納得できる写真が撮れるまで相手をおあずけさせる。
 
 
タベノコシ インスタバエ

彼女「ごちそうさまー」
彼氏「全部食べてないじゃん?」
彼女「お腹いっぱい食べたら他のインスタ映えするもの食べれなくなるでしょ?」
彼氏「・・・」

→ 目的はあくまでキレイな写真を撮ること。食べ残したり捨てたりする。
 
 
ナリスマシ インスタバエ

彼女「店員さんコレ持ってもらえます?」
店員「えっ?!」
彼氏「なんで?」
彼女「(カメラをパシャリ)だってわたしのより店員さんの爪の方がかわいいもん」

→ 必要ならば他人の手を借りてでも自分をキレイに見せかけようとする。
 
 
フタマタ インスタバエ

彼女「Aくんお会計よろしくねー、じゃあまたねー!」
彼氏A「・・・」
彼女「Bくん待ったー?」
彼氏B「ううん」
彼女「じゃあ行こっか!」

→ インスタ用にたくさんのお店に行くため、何人もカレシを作りごちそうしてもらう。

このおごるだけの彼氏は「インスタカレシ」と呼ばれている。


 
【以下は、インスタ映えする服を販売していることで有名なショップでの話。】

ノーマナー インスタバエ

彼女「この服かわいい!着て写真を撮ろう、あの服も着て撮ろう」
彼氏「・・・」

服を色々試着して写真を撮るも、最初から買うつもりはない。

彼女「普通じゃつまらないなー。変わった写真が撮りたいよね。これはこっちに置いた方がいいねー。それはこっちに置いて!」
彼氏「・・・」

店のモノを勝手に動かして写真を撮りまくる。

→ 人とは違う面白い写真を撮りたくてルール・マナー違反する。
 
 
ムダン インスタバエ

彼女「あれ、芸人の◯◯じゃない!?(カメラをパシャリ)」
彼氏「・・・」

→ プライベートでもお構いなし!断り無く有名人を撮影し投稿する。
 
 
チョイサギ インスタバエ

ここまで撮ってきた写真をSNSに投稿。

彼女「今年の流行はやっぱりゆったり系だよね、芸人の◯◯の「似合ってるよ」ってリアクション嬉しい。いつもありがとう、またね〜」

と、「流行の服を買った」「芸人◯◯と友人」と勘違いさせる投稿をして「いいね!」を増やそうとします。


自分を認めて欲しい、そういう承認欲求を満たすために、人の迷惑をかえりみなくなった人がいるという話でした。