↓こちらの1枚の絵に写っている生物はいったいなんでしょうか?
この絵は、1897年にイギリスで出版されたある日本の昔話の挿絵です。
それはなんと、「かちかち山」です。
吊るされているのは、実は「タヌキ」だったのです。
1890年代の当時、タヌキが生息しているのは東アジア中心で、欧米諸国には馴染みの無い動物でした。
なので、想像で描くしかなかったのです。
かちかち山のタヌキといえば、お婆さんを殺して鍋にしてしまうという恐ろしい存在。
タヌキそのものを見たことがない当時の欧米人は、その恐ろしいタヌキの行いから悪魔のような風貌を想像し、このような姿に描いたと言われています。