意外と知らない!?プロレス技について聞いてみる:リトルトーキョーライフ【2018/02/21】

プロレス技の質問に対して、新日本プロレス所属の棚橋選手が説明していました。


Q.プロレス技ってぶっちゃけよけられる時ありますよね?(例えば、ロープで跳ね返ってくる時など)

A.かわせますが、プロレスラーは「あえて」かわさない。なぜなら、技を食らっても「まだまだ立ち上がれるんだぞ」という男としての強さを競い合う競技で、「受けの美学」があるから。逃げるのは恥ずかしいが、これ食らったらヤバいなっていう時は逃げます。アントニオ猪木のセリフにもある通り、「相手の力を9引き出して、自分の力を10出して勝つ」。
試合を盛り上げる為にあえてかわさない。レスラーたちが痛さに耐えて立ち上がる気持ちを感じて欲しい。


Q.痛そうじゃない技ってありますよね?(例えば、コブラツイストなど)

A.痛くない技なんてない。痛さに耐え受けの美学であえて受ける。

コブラツイストとは、首筋・肩・背中・腰などの上半身を締め上げる総合格闘技でも使われることのあるガチで痛いプロレス技。


Q.一番派手な技は?

A.フェニックス・スプラッシュ

普通に飛ぶのと違って、遠心力で勢いがついて、より派手。

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Q.カッコ良くて簡単にかけられるプロレス技は?

A.4の字固め

中にはかっこ悪い掛け方をする選手もいるが、いかにスムーズに決められるかがポイント。決めている方が床を叩くとさらにかっこいい。

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Q.似ているけど違う技ってありますよね?(例えば、ラリアットとアックスボンバーの違いは?)

A.腕の角度と狙う位置が違う。

ラリアットは、1970年代、スタン・ハンセンが日本で広めた技。肘を真っ直ぐにして相手の喉元を狙う。

アックスボンバーは、1980年代、ハルク・ホーガンが生み出した技。肘を曲げて相手の頭部を狙う。


Q.プロレス技は誰がどうやって考えている?

A.プロレス技はたくさんあるのように思われていますがそんなにない。

基本的に先輩たちが使っている技が受け継がれていく。それにアレンジを加えたり、稀にオリジナルの必殺技がつくられたりする。

(プロレス技には投げ技、打撃技、関節技、空中技などがある。その誕生から、約200年の歴史を持つ中で、技のバリエーションをほぼ出し尽くされた状態だという)

棚橋選手の19年の中でできた技は数個だけ、夢の中でできたという技が「スリングブレイド」。

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Q.他人のプロレス技をやっちゃダメなの?

A.基本的にはダメ。先輩から「お前にこの技を託す」と言われるような、正当継承者ならOK。

例えば「ドラゴンスクリュー」という技は、藤波辰爾 → 武藤敬司 → 棚橋弘至 と受け継がれている。

他にも挑発の為にあえて対戦相手の技を使うケースもOKとされている。


Q.これだけはやったらダメっていうルールは?(例えば、毒霧や目潰しなど)

A.プロレスは特殊な競技で、反則が5秒まで許される


Q.私生活で、「あっ!今プロレス技イケる」と思うときある?

A.隙きがあれば技をかけたい。

・トイレで立ちションをしている人の後ろから「バックドロップ」。
・靴ヒモを結ぶためにしゃがんでいる人に「ランニングニー」。
・握手を求めてきた人の手を掴んで反対の腕で「ラリアット」。
・すれ違いざまの「かにばさみ」。


Q.プロレスラーが最初に覚える技は?

A.ヘッドロック

ヘッドロックには、さらに裏技があり親指の付け根を相手の鼻の下(人中)に押し付けると技の効果倍増。