「卵」と「玉子」の違い:この差って何ですか?【2018/03/13】

「たまご」を漢字にすると、「」や「玉子」と書くことがあります。

これらは、どのように違うのでしょうか?

こちらの「卵」は、生物学的なたまごを指す場合に使います。

「卵」の漢字は歴史が古く、平安時代に生まれました。

カマキリなどの生物は、木の枝にたまごを生みつけます。

この泡のような中に、生まれてくる子どもがいるわけです。

この様子が、↓こちらのような象形文字になり、現在の「卵」という形になりました。

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玉子

こちらの「玉子」は、調理されたたまごを指す場合に使います。

「玉子」の漢字は室町時代に生まれました。

この時代、南蛮貿易が始まって、ポルトガルなどから、カステラや鶏のたまごを使った料理が伝わりました。

日本人がそのたまご料理を食べてみたところ、あまりに美味しかったので、ありがたがって宝石という意味の「」を使いました。

この玉から子どもが生まれることから、「玉子」という言葉が使われるようになったということです。


このため、たまごかけご飯は、たまごを生のままで、調理していないので、「卵かけご飯」。

たまご焼き、たまご丼、たまご豆腐などは、調理しているので、「玉子焼き、玉子丼、玉子豆腐」と「玉子」の文字を使うのです。