探偵ナイトスクープ30周年を記念し、「オールタイムベスト10」と題して、今までの放送で人気だった回をランキングで発表していました。
その中でも気になったのは、1990年1月20日放送の「アホとバカの境界線を探せ!」という回。
最初は、東(バカ)と西(アホ)との境界線を探していましたが、
間の名古屋で、新しく「タワケ」が出てくるなど、他にも同じような言葉があるのではないかということになり全国を大調査。
日本言語学会の最高権威である徳川宗賢 先生によると、
徳川先生は、↓こちらの「アホバカ分布図」を見て、それぞれの言語が同心円状に広がっていることを指摘。
これは、都で流行した「アホ・バカ」言語が、徐々に周辺の都市へと伝播していったことを示しているといいます。
さらにこれを元に、伝播順位を推理したものが↓こちら。
「ホレ」系・・・西暦3世紀頃、「ホレ」が琉球で「フラー」となって現在に残った
「ホンジナシ」系・・・京の都で「ホンジナシ」が大流行
「タクランケ(タクラダ)」系・・・「タクラダ」が「タクランケ」と訛って東北に残った
「バカ」系・・・バカが大流行、東北、九州にまで広がった
「ダラ(ズ)」系・・・「タラズ」が、「ダラ」「ダラズ」と訛ってなって日本海中心に広まった
「タワケ」系・・・都で流行って、東西に広くのびた
「フーケ(←ホウケ)」系・・・遊び呆けるの「ホウケ」が、鍋島藩で「フーケ」と訛った
「コケ」・・・人をコケするの「コケ」が流行った
「ダボ」系・・・新潟、愛媛に残った
「トロイ」系・・・中部、中国、四国に根を下ろした
「ウトイ」系・・・長野と紀伊半島に残った
「アンゴウ」系・・・「アンコウ」が「アンゴウ」と訛って、滋賀、岡山にのびた
「ノ(ヌ)クテー」系・・・兵庫、福井に残った
「アヤ(カリ)」系・・・福井、紀伊半島に広がった
「ホッコ・ボコイ」類(←「ヲコ」?)・・・香川、福井に根を下ろした
「オンツァ」・・・会津藩で大流行
「アホ」系・・・関西全域をほぼ制圧した
こうして長い年月の間に、流行り廃りした言葉は、現在、京都を中心に「アホ」から「タワケ」、「バカ」至るまで、キレイな同心円を描いて残っている。