金縛りの正体は何か?という話がありました。
東京大学の生命科学者、上田教授によると、
金縛りは、睡眠を深く理解していくと謎が解けていく。
とのこと。
頭の状態は、大きく分けて3種類ある。
起きている時の「覚醒」、深い眠りの「ノンレム睡眠」、浅い眠りの「レム睡眠」。
よく夢を見るのが「レム睡眠」。
それぞれの「脳波」と「筋肉の動き」を見てみると、↓こんな感じ。
レム睡眠の頭の状態は、覚醒に近く、筋肉の状態は、ノンレム睡眠に近い。
体は寝ているのに、頭は起きているような状態。
夢では、いろんなことが起こるので、その夢にあわせて体を動かさないように、脳が全身の筋肉にブレーキをかける信号を出している。
そんな時、たまたま起きてしまうと、脳がブレーキがかかっている状態なので体は動かない。
通常、このブレーキは朝の目覚めとともに解除される。
だが、突然の目覚めでシステムが十分に働かないと、ブレーキが解除されない状態が発生する。
これが「金縛り」。
睡眠から覚醒への移行期に生じる、一時的な全身麻痺の症状。
つまり、この「睡眠まひ」が「金縛り」の正体。
「睡眠まひ」では、意図的に呼吸ができないので、胸が苦しく感じることがある。
金縛りは、リラックスして脳の完全な覚醒を待つとよくなる。