ピーマンの苦手克服法を紹介していました。
切り方を変える
ピーマンを縦に切ったものと、横に切ったものを臭気計で計測してみると、
横切りが47
縦切りが36
という数値になりました。
つまり、縦切りの方が横切りよりも青臭さを抑えていたのです。
そもそも、ピーマンの苦み成分を含む細胞は、縦に並んでいるのです。
この細胞が傷つくと、臭いが発生します。
そのため、横に切るよりも縦に切ったほうが、傷つく細胞が少ないことから、縦切りのほうが臭いをおさえることができるのです。
ヘタが六角形を選ぶ
一般的なピーマンのヘタは五角形ですが、よく見ると、中には六角形のものもあります。
五角形のものをかじってみると、苦味を感じますが、
六角形のものをかじってみると、味はマイルドで苦味を感じないとのこと。
実際に、糖度計で計測してみると、五角形は「2.0%」、六角形は「5.2%」と、六角形の方が甘いことがわかりました。
実は、ピーマンのヘタの数は、たくさん栄養を吸収して育つと増える傾向にあります。
つまり、ヘタが多い = 栄養が多い = 糖度が高い
というわけで、甘みが強く、苦味をかんじにくいピーマンなのです。
しかし、この六角形のピーマンはどれくらいの割合であるのでしょうか?
ビニールハウスの中で育てているピーマンの中から200個を調べたところ、83個見つかりました。
なので、スーパーの野菜売り場でも探してみると、意外と見つかるかもしれません。
さらに、赤色のピーマンはもっと甘いといいます。
私たちが普段食べているピーマンを収穫せずにそのまま成長させると、実は赤くなって完熟状態になります。
↓こんな感じです。
こうしてできたピーマンは苦み成分が少なく糖分を豊富に含んでいて甘いです。
実際に、糖度計で計測してみると、8.2%と、品種にもよりますがイチゴとほぼ同じ糖度になります。
これによく似た赤いパプリカは、皮が分厚くて長持ちする品種ですが、
この赤いピーマンは傷みが早いということで、スーパーではあまり見かけないということです。