ビールの「一番搾り」って何?という話:ビビット【2018/04/27】

ビールでよく見かける「一番搾り」って何が1番なのか?という疑問がありました。

ビールは麦をおかゆ状にしたものを絞った汁から造られます。

この時、最初に絞った汁、つまり一番目に搾った汁だけで作ったビールが一番搾りなのです。

「一番搾り」以外のほとんどのビールは、

一番搾り麦汁を搾ったあとの麦芽にお湯をかけて、さらに二番目の麦汁を搾ります。

それも合わせてビールにしていることが多い。

一番搾りを出したあとの麦はそのまま捨てるのではなく、二番搾りまで搾った残りかすに比べると、栄養価が高いので肥料や家畜のエサになっていたりしている。

ところで、一番搾りと二番搾りはどう味が違うのでしょうか?

二番搾りは、おゆをかけて搾る回数が2回ある分、ふやけた麦の皮から出たコク苦みが含まれています。

一方、一番搾りは二番絞り麦汁を使っていないので、スッキリとした麦本来の味がします。

一番搾りは、麦の素材を最大限に引き出したいということで、一番搾り麦汁だけを使ったビールになっているのです。