日本人の行列文化は、世界的にも珍しいようです。
食事のために行列に並んで数時間も待つという行動が、海外の人には理解できず、待てても数分だという人もいました。
海外にも行列はありますが、日本とは少し様子が違うようです。
イギリスのハンバーガーショップ、注文待ちの行列では、店内のイスを持ち出して並ぶというマイペースな人がいました。
タイの病院、診察待ちでは、人が並ぶ代わりに靴を並べていました。銀行などでも見かけるそうです。
インドの寺院、参拝のための行列では、人と人がかなり密着していました。これは割り込み防止のためです。
そんな世界の行列に比べ、日本の行列はマナーがいいようです。
海外のメディアは、日本人の行列上手な理由をこう分析しました。
米・テック・インサイダー によると、
日本人の「行列に対する愛着」は幼稚園でのレッスンから始まる。
これはまさに日本の文化だ。
確かに、日本人は子供の頃からきちんと整列することを繰り返し学びます。
ちなみに、「前へならえ」のような並び方は、海外では教えていないそうです。
さらに日本人は、心理面でも行列に並びやすい傾向にあるといいます。
それは「同調行動」。
並んでいる、他の人たちがこれだけ熱心に、その商品を求めている。
すると、ついついそれを真似してしまう、同調してしまうという傾向がある。
集団行動に慣れている日本人は、同調行動を起こしやすい。
「早いもの勝ち」というものがある中にも、先に着いた人の権利を侵さないという社会的ルールをきちんと守れているということがある。