有名な昔話の「桃太郎」。
いろいろ知らなかった話がありました。
桃太郎は桃から生まれていない?
実は、桃太郎は桃から生まれていません。
あるところに、子がない老夫婦がいました。
お婆さんが川で洗濯をしていると、桃が流れてきました。
この桃を、お婆さんはお爺さんと一緒に食べました。
すると、二人は若返りました。
若返った二人はその夜久々に盛り上がってしまいました。
その結果、お婆さん(若い女性)は身ごもり、男の子を出産しました。
そして、桃太郎と名付けられたその男の子は、鬼ヶ島へ行って鬼退治をしました。
江戸時代の桃太郎は、こういったアダルトな内容でした。
しかし、明治時代に教科書に載るようになり、桃から生まれる話に固定化されたということです。
なぜ、お供は「イヌ」「サル」「キジ」?
お供には、「イヌ」「サル」「キジ」の動物が出てきますが、なぜこの3匹なのでしょう?
鬼を退治しに行くのだから、「クマ」などの強そうな動物でもよさそうなものですが・・・。
その理由は、
その3匹が鬼に対抗できる裏鬼門の動物だからです。
十二支は「時間」や「方角」を表すことに使われていました。
「方角」について見てみると、
「丑(うし)」「寅(とら)」の方角から良くないものがやってくるという「鬼門」の方角があります。
桃太郎に出てくる鬼をよく見てみると、
牛の角を生やして、虎のパンツを履いています。
鬼門の反対の裏鬼門を見てみると、「申(さる)」「酉(とり)」「戌(いぬ)」があって、それがお供になったといわれています。
それなら、「未(ひつじ)」あたりをお供にしてもいいんじゃないの?という話もありますが、
江戸時代の人たちは、羊を見たことがないという人がほとんどだったといいます。
空想上の動物「辰(たつ)」と同じような扱いだったのでしょうか。
次に、鳥には、なぜ「キジ」が選ばれたのでしょうか?
キジは日本を代表する鳥で、古来から天皇家に献上されていたということがあります。