『なぜ、女性は「キャー」っていうの?』という話がありました。
年齢にかかわらず、女性は、憧れの人が現れたり、好きなアーティストのライブで、我を忘れて「キャーキャー」声を出します。
これはなぜでしょうか?
実は、「キャー」という言葉は、瞬時に大きな声を出すのに適した音。
人は喉仏の中にある「声帯」というひだのようなものを息で振動させ声を発しています。
この時の口の開け方によって、発する言葉の母音が変わるのですが、
「キャー」という声は、母音が「あ」。
この「あ」は、口を大きく開けるので、大きな声が出る。
逆に「う」は、口が小さいから声帯から出てきた音が外に出にくくなって小さく聞こえる。
さらに、「キャー」という言葉は「破裂音」で、爆発的な声を瞬時に出せる。
声を出す前に、舌を縮めて上顎に密着させ息を閉じ込めています。
そこから、舌を離し、一気に息を開放して、爆発的な音が出せるのです。
しかも、口の動きは、縦に大きく開けるだけ。
ちなみに、同じ叫び声でも「イヤー」の場合は、一度横に口を開いてから、縦に開くという二つの動作が必要になります。
なので、「キャー」の方が素早く声が出せるのです。
さらに、「キャー」は聞く側からしても、気付きやすい声だといいます。
人の聞こえやすい周波数は、2000Hz〜5000Hz。
「キャー」という叫び声は、2000Hz〜3500Hzが一番強く、とても聞こえやすい音なのです。
つまり、自分の存在をアピールして、注目してほいい「かまってちゃん」にとっては、よく聞こえる優れた叫び声だということです。
ちなみに、この「キャー」が女性に多いのは、男性に助けを求めることが多かったからだといいます。