親と一緒に過ごせる残り時間
既に親元から離れて暮らしている方にお聞きします。
最近、お父さん、お母さんといつ会いましたか?
「親と一緒に過ごせる残り時間はどれくらいなのか?」という話がありました。
そんなこと考えたこともない、という人がたくさんいました。
親の元に帰り、そして別れる「帰省」。季節の節目に見られるこの光景。
親と顔を合わせて、一緒に過ごせる時間は、意外と短いようです。
以下のようなデータがありました。
1年間で親と会う平均日数は、お盆やお正月など、平均6日。
しかし、親の家に居ても常に顔を合わせるわけではありません。
1日に親と顔を合わせる平均時間は、平均4時間。
つまり、6日間 ✕ 4時間で合計24時間、1年でたった1日分しかありません。
1年で1日分しか会わない親が、あと何年生きられるかを計算すると、
その年数が、親と過ごせる残り日数になるといいます。
親と一緒に過ごせる残り時間 の方程式
先のデータを元に、関西大学・社会学部の保田先生が方程式を作っていました。
父親との場合:X は父の年齢
1日 ✕ (X2)✕ 0.009 - X ✕ 1.97 + 109.3)
母親との場合:Y は母の年齢
1日 ✕ (Y2)✕ 0.009 - Y ✕ 2.09 + 121.1)
となりました。
例えば、父親の年齢が74歳の場合、平均余命が約13年となり、親と過ごせる日数が13日となります。(※平均寿命と平均余命は違います)
(この方程式を元に、残り日数を一覧にしてみました)
▽ 親の年齢 / 父親(日数)/ 母親(日数)▽
子どもと一緒に過ごす時間
それでは、逆に、親が子どもと一緒に過ごせる時間はどれくらいなのでしょうか?
子どもが幼稚園に入る3歳頃には、子どもと過ごす残り時間の18%が既に過ぎてしまいます。
幼稚園を卒業する頃には、32%が過ぎてしまいます。
小学生に入り、友達と過ごす時間も増えてきます。
小学校を卒業する頃には、55%が過ぎてしまいます。
思春期、親を遠ざけ始める我が子。
高校を卒業し、18歳で親元を離れる時点で、73%が過ぎてしまいます。
我が子と生涯で一緒に過ごす時間は、
母親で、約7年6か月
父親で、約3年4か月
しかありません。
「限られた親子の時間を大切にして下さい」という話でした。