お風呂に入ると手足がふやけてしまうのはなぜ?という疑問がありました。
手足がふやけるのは人類の進化に関係がありそうです。
生物は海から進化しました。
陸上でも水分が蒸発しないように、人類は全身を角質が覆うようになりました。
角質とは?
体全体を覆っている厚さ0.02mm の薄い膜。
しかし、雨が降ったり、霧が出たりした時に、手がぬれてしまってツルツルと滑りやすくなり、物が持ちにくくなったりしてしまいます。
そこで、手足の角質が水分を吸ってふやけて、滑りづらくなる機能が備わりました。
手足の角質は、他の部分に比べ、角質は10倍の厚さ。
そこが多くの水分を吸収、角質の体積が増えてシワシワにふやけるのです。
これをレーシングカーで例えると、
乾いた道路を走る時に使うのは、表面がツルツルのタイヤ。
雨の道路を走る時に使うのは、溝が付いたレインタイヤ。
車が滑るのは、雨などで路面が濡れた時に、タイヤと路面の間に水が入ってしまうから(ハイドロプレーニング現象)。
レインタイヤは、溝の中に水を逃すことで、タイヤと路面を密着させて、滑らなくしているのです。
ふやけてできた手足のシワも同じ働きをしています。
この「自動滑り止め機能」を使えば、シワに水が逃げ込むため、指と物体が密着し、すべりにくくなるのです。