調査依頼
沖縄で起こる、とても不思議な現象の謎を解いてください。その不思議な現象とは、那覇市にある沖縄県庁の建物が、ある場所から見ると遠くにあるはずなのに、ありえないぐらい近くにあるように見えるのです。
3km以上離れているのに、巨大に見えるのです。
しんきろうかもしれないと思ったのですが、何度その場所を通っても100%確認することができます。
まさにミステリーです。県庁が巨大化する謎を解いて下さい。
調査開始
(通常、同じ建物を遠くから見ると小さく、近くから見ると大きく見えますが、今回は逆のようです。)
まず、沖縄県庁を、↓こちらのように橋の上から見ると、
↓こんな感じに見えます。
しかし、県庁から3km離れた所、
橋をのぼる前の直線の道路から見ると、
こんな感じで、大きくて近くにあるように見えます。
さらに先に進むと、いったん県庁は見えなくなり、再び先ほどの1.5kmの距離までくると、不思議なことに3km地点で見た時よりも遠くにあるように見えました。
この話を地元の人に聞いたところ、知らなかったという人も多かった。
この謎を解くため、ナイトスクープ物理担当の山田義春先生が登場、解説をしていました。
山田先生の解説
蜃気楼ではないですね。蜃気楼だったらもっと像がゆがまないとダメです。伸びるとかね。
こうじゃないかという仮説があります。
この真っ直ぐな道路がすごくきれいなんですね。
一点に集中するような図形、一点透視図法。
例えば、↓こちらにある3本の棒。
どれが一番大きく見えますか?
(おそらく、左側の棒が長くて、右側の棒が短く見えると思います)
実は全部同じ長さなんです。
我々はこういう遠近感を景色で作ってるわけです。
理由1:道路や電線が「1点透視図法」の図と同じく遠近感が狂わされている。
2つ目はあの橋ですね。上り坂でカーブしてますよね。
県庁の周りにあるいっぱいの建物が、あの橋の上り坂のせいで消えてますよね。
理由2:見比べる物を橋が隠しているため、距離感がつかめない。
(これらの要因で、遠くの建物が近くにあるように見えているようです)