「東京オリンピック」「都心の再開発」「ホテル需要」。
東京都心では、今建設ラッシュ。
そんな中、工事で出た残土は、年間26万トン。
その残土が、ある所へ運ばれているといいます。
それは「三重県」。
東京湾を埋め立てるわけでもなく、
北の山間部に持っていくわけでもなく、
残土は、三重県の「長島港」「尾鷲港」に運ばれます。
なぜ、わざわざ、三重県に運ばれるのでしょうか?
実は、三重県には「残土を持ってきてはダメだ」という条例がないのです。
今、全国的に建設残土の投棄が問題になっています。
京都市では、投棄された残土が西日本豪雨で崩落した事故もありました。
残土は「再利用可能」扱いで、「廃棄物処理法」の対象外となっているのです。
そこで、47都道府県と20政令市の47%で、「残土を持ってこないで」と、規制条例化しています。
しかし、三重県では、
・規制条例なし
・港近くに安い山林
・高齢化で山林の手入れできず
といった状況から、
業者が住民から山林を購入し、船一隻分の残土を80万〜120万円で引き受ける事業を展開しているのです。
関係者によると、ここは今「無法地帯」化しているということです。