埼玉県のある小学校の授業風景を見てみると、
生徒が持っている鉛筆は「6B」や「8B」。
鉛筆といえば「HB」や「2B」が一般的なはずなのに、使われているのは濃い鉛筆ばかり、中には「10B 」を使っている生徒もいました。
そんな濃い鉛筆で書いたノートは、すごく濃い。
クラスで6B以上の鉛筆を使っている子を調べてみると、ほぼ全員が6B以上。
濃い鉛筆は、100円ショップなどで購入しているといいます。
10Bの鉛筆は、埼玉限定で売られていて、
最も濃いというだけでなく、芯の太さも普通の鉛筆よりもひと回り大きいです。
しかし、なぜ濃い鉛筆を使っているのでしょうか?
その理由は「硬筆」。
硬筆とは、鉛筆で行う習字で、文字の美しさが評価基準。
実は、埼玉県は、全国で唯一、県全体で硬筆の展覧会がある。
学校でも展覧会に向けた「書写」という硬筆の授業があるため、埼玉の小学生は日常的に濃い鉛筆を使っているのです。