ゲームで被災を疑似体験できるという話:モーニングショー【2018/12/13】

被災した街で生き延び、街からの脱出を目指すゲームが今注目を集めています。

先月発売されたプレイステーション4の家庭用ゲーム「絶体絶命都市4Plus」。

疑似体験できるだけでなく、実際に被災した時に役に立つ様々な知識がゲームを通して学べるというのです。

初めて訪れた街で、バスに揺られる主人公。

その時、突如、大地震に襲われます。

このゲームは震災後、危険を回避し、食料や情報を得ながら、どのようにして街を脱出すればいいのかが疑似体験できるサバイバルゲームです。

このゲームの特徴の1つは、被災した街のリアルな描写。

地震で液状化現象を起こした道路状態などが、防災ジャーナリストのもとリアルに再現されています。

リアリティを求めたのはそれだけではありません。

やっとの思いで、避難所にたどり着いた主人公。

しかし、なぜかそわそわしています。

実はトイレを我慢していたのです。

ゲームの中では、人間が生活する上で欠かせない「食事」や「トイレ」も被災した街の中で済ませなくてはなりません。

このゲームのもう1つの特徴が、「防災マニュアル」。

被災現場に応じた防災の知識が遊びながら学べます。

例えば、お年寄りが重い木材に足を挟まれている場面、主人公に道具を見つけて助けてほしいと訴えかけられます。

主人公が壊れた車のトランクからジャッキを見つけ木材を持ち上げてお年寄りを救出。

このような救急活動の方法や、避難所での注意点など、被災時に役立つ防災マニュアルがゲームを進めていく上で、300以上も出てくるのです。

この防災マニュアルは、阪神淡路大震災を経験した神戸市消防局が作成に協力。

ゲームを通じて多くの方に防火・防災情報をお伝えすることができれば幸いです

と、消防局は前作からゲームの影響力に注目し、自ら協力を申し出たといいます。